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鶴満寺 鶴満寺

鶴満寺

かくまんじ □大阪府大阪市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ新西国三十三所
オススメ度

八角形の楼閣を載せる、観音堂が有名。

鶴満寺は大阪市北区にある古刹。一般的にはそれほど有名ではないお寺ですが、新西国三十三所の第3番札所とされています。それでなければ私も一度も訪れることがなかったかもしれません。地下鉄の天神橋筋六丁目駅、いわゆる天六から徒歩5分ほどのところにあります。周辺は団地などが建ち並ぶ住宅地ですが、幹線道路沿いで近くの淀川沿いには事業所エリアがあり、わりと騒々しさもある地域です。訪ねてみるとメインの山門が閉じていましたが、少し先に通用門があり、そちらから境内に入れました。

鶴満寺

奈良時代に大和国で創建され、1753年に現在の寺地に移ってきた。「新西国三十三所」の第3番札所となっている。写真は鶴満寺本堂。

鶴満寺 鶴満寺

普段は閉じられている鶴満寺の山門。

鶴満寺 鶴満寺

鶴満寺の諸堂はどれも特徴ある造り。

八角形の楼閣を、屋根に載せる観音堂。

鶴満寺は寺伝では奈良時代に大和国で創建され、伊勢や河内や摂津などを経た上で1753年に現在の寺地に移ってきたそうです。最も印象的なのは観音堂で、1933年の再建。八角形の楼閣を屋根に載せるユニークな造りで、独特の風格を纏う建物です。観音堂には本尊の子安観音を安置しますが、新西国三十三所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所のそれぞれの札所の本尊を模した計百体の観音像を祀っていることから、百体観音堂とも称されています。
観音堂の隣にある鐘楼には、平安時代の1030年に鋳造された銅鐘が吊るされているそうですが、訪ねた時は取り外されていました。歴史的にも非常に価値のある経緯があり、国の重要文化財に指定されている梵鐘です。鐘楼の奥にある本堂には伝慈覚大師作の阿弥陀如来、伝仏師定朝作の地蔵菩薩を安置していますが、通常は公開されていないようです。

鶴満寺

1933年に再建された「観音堂」。八角形の楼閣を屋根に載せるユニークな造りで、独特の風格を纏っている。

鶴満寺 鶴満寺

観音堂に飾られている龍の彫刻。

鶴満寺 鶴満寺

1030年鋳造で国重文の梵鐘を吊る鐘楼。

気になる、フクロウの木彫人形。

さほど大きくはないお寺で、見どころとしては少なめ。でも気になるのは鶴満寺の境内にちらほら置かれているフクロウの木彫人形。なかなか可愛らしい姿をしていて、写真を撮るとやけに絵になります。外されていた梵鐘の場所にも、代わりにフクロウがいます。何か由縁があるのかと調べてみましたが、結局分からず。今も気になっています。
こぢんまりとした境内でやや拍子抜けする部分はあるのですが、落ち着いた雰囲気は素敵です。でも幹線道路を走るトラックや、ちょうど上空を飛ぶ伊丹空港へ着陸態勢の飛行機がひっきりなしに通り、ちょっと騒々しい感じもあります。

鶴満寺

由来は分からないが鶴満寺の境内にはフクロウの木彫人形があちこちに置かれていて、なかなか可愛らしい姿が絵になる。

鶴満寺 鶴満寺

この日は梵鐘がなく代わりにフクロウがいた。

鶴満寺 鶴満寺

観音堂は計百体の観音像を安置し、「百体観音堂のとも称される。

やはり目を引くのは、八角形の楼閣。

もっと静かな場所にあればいいのにな、なんて勝手に思いながら、やはり気になる八角形の楼閣をもう一度眺めてみました。鶴満寺の南側に道があり、塀越しに見上げられる場所があります。そこから写真を撮りましたが、またしても飛行機が写り込みます。どうやら鶴満寺は、逆にこれくらいの喧騒の方が似合っているのかもしれません。

鶴満寺

八角形の楼閣は少し離れた方がよく見える。写真は南側の道から塀越しに見上げたアングル。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 鶴満寺
所在地 大阪府大阪市北区長柄東1-3-12
問い合わせ先 06-6351-0675 | 鶴満寺
休業日 -
料金 無料
駐車場 -
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/鶴満寺
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d7950985-Reviews-Kakumanji_Temple-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html
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