西宮市貝類館
にしのみやしかいるいかん □兵庫県西宮市
約2,000種が集まる、奥深い貝の世界。
新西宮ヨットハーバー近くに所在する、貝の展示に特化した小さな博物館です。外観はヨットの帆をイメージしたもので、著名な建築家である安藤忠雄氏による設計。氏らしくコンクリート打ち放しも多用されており、デザインのキーカラーとして用いられているブルーやガラス張りの壁面と相まって、どこか海の中にいるような感覚にさせてくれる建物です。中庭には海洋冒険家、堀江謙一氏が1982年に使用したヨット「マーメイド4世号」も展示されています。世界初の縦回りの世界一周で、4年もの航海だったそう。そんな貴重なものまで展示されている、西宮市貝類館です。
世界最大の二枚貝、オオシャコガイ。
入口を入ってすぐ、図書館のカウンターのような受付で入館料を支払います。その時に必ず1人にひとつ、貝殻がプレゼントされます。ささやかなことだけど、心温まるおもてなし。今も自宅の観葉植物の鉢にそっと置いています。
最初に出迎えてくれるのは、小さな小さな貝殻が敷き詰められた展示台に載せられた、巨大なオオシャコガイ。ボッティチェリの傑作「ヴィーナス誕生」に描かれている、まさにあの貝のイメージです。世界最大の二枚貝だそうで、展示されているものは重さなんと160kg。世界では500kgという記録もあるそうです。周りにはいくつかの印象的な貝も展示されていて手に取って触れることもできるのですが、このオオシャコガイはさすがに動きません。
想像を超える、種類の豊富さ。
館内には世界中から集められた約2,000種、5,000点もの貝類が展示されています。日本の貝類学を発展させた黒田徳米という博士が収集した、約3800種4万点もの収蔵品の一部をお披露目。地元西宮の環境で育つものから世界各地の珍しい貝類まで、詳しい解説パネルとともに16のテーマに分けて展示されています。それは想像を超える種類の豊富さです。美しい貝殻、地味な貝殻、形が奇想天外な貝殻、ピカピカの貝殻。貝そのものだけでなく、貝殻を利用した装飾品や工芸品、行者の法螺貝などの展示もあり、貝って人間の暮らしにも密接に関わっていることを改めて実感します。
多種多様な種類の飼育展示、「カタツムリウム」。
館内ではいくつかの生体展示もあります。淡水や干潟に棲む生物が水槽で飼育されていて、さまざまな環境に適応している姿。また「カタツムリウム」という、多種多様なカタツムリが飼育されているコーナーもあり人気を博しています。そう、カタツムリは陸に上がった貝類なのです。色や形が違う様々なカタツムリがいて、中には米粒より小さな幼体もいて可愛らしいです。
1999年に開館して以来、一貫して貝の魅力を発信し続けている西宮市貝類館。大人も子供も楽しめる、オリジナリティに溢れた博物館でした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 西宮市貝類館 |
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所在地 | 兵庫県西宮市西宮浜4丁目13-4 |
問い合わせ先 | 0798-33-4888 | 西宮市貝類館 |
休業日 | 水曜日、年末年始(12月29日~1月3日) |
料金 | 一般(高校生以上):200円、小中学生:100円、幼児:無料 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.nishi.or.jp/bunka/bunka/kairuikan/index.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/西宮市貝類館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022819-d1424167-Reviews-Nishinomiya_Shell_Museum-Nishinomiya_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202210 |
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