海神社
わたつみじんじゃ □兵庫県神戸市
航海の安全と、漁業繁栄を祈る古社。
神戸市西部の垂水といえば、海のイメージが強い場所です。垂水区の中心駅であるJR垂水駅も海に近く、神戸を代表するスポットのひとつである垂水漁港まで徒歩約3分。そして駅と漁港のあいだにあるのが海神社です。垂水漁港に面して大きな赤鳥居が建っていますので、港との一体感も感じられる神社です。うみじんじゃと読んでしまいがちですが、「わたつみじんじゃ」が正式な読み方です。普通は思いつかないですが、なんだか素敵な名前です。赤鳥居から真っ直ぐ参道が伸びて国道2号線を跨いだところに境内が広がっており、JRの線路とも接しています。
3つの海神を祀って、1800年。
非常に歴史がある神社で、神功皇后が航海の安全を祈願し3つの海神を祀ったことが興りとされます。2、3世紀のことですから、もう1800年ほどの歴史があるわけです。その後は荒廃したこともあったそうですが、豊臣秀吉や代々の明石藩主からの崇敬を受け安土桃山時代以降は中興します。江戸時代は「日向大明神」と呼ばれていましたが、明治になって「海神社」に改称されました。もちろんそれまでと同じように海の神様を祀り、航海の安全と漁業繁栄を祈る人々気持ちも変わりません。
海神社の旗が、海から吹く風に靡く。
国道2号線沿いにある石の鳥居をくぐれば、海神社の静かな境内です。左手に手水舎があり、右手に社務所が並びます。手水舎の横には高いところに旗が掲揚されています。日本国旗と海神社の旗が、海から吹く風に靡いています。この海神社の旗は、垂水漁港を母港とするほとんどの船舶が甲板に掲げています。港とは強い結びつきがあるようです。正面に拝殿があり、扁額は水色の色づかい。海を感じる爽やかな印象です。本殿には神功皇后が祀ったという上津綿津見神、中津綿津見神、底津綿津見神の三神が鎮座します。本殿は横から見ることができます。また拝殿の左側には七福神の石像が並び、その奥には稲荷社・猿田彦大神社があります。毎年1月10日前後の3日間はえびす祭が催され、海神社が最も賑わいを見せる時期になります。
この地に海神社が鎮座したのは、必然だった。
とにもかくにも、垂水という海の街の中で漁港との結びつきが非常に強く、そして海神社という名前が示す通りに海にまつわる逸話も多い神社です。この地域では縄文時代からの人々の営みが残されており、有名な五色塚古墳も近く。その時代からこのあたりの人々の暮らしには海が密接に関係していたといいます。この地に海神社が鎮座したのは必然だったのかもしれません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 海神社 |
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所在地 | 兵庫県神戸市垂水区宮本町5-1 |
問い合わせ先 | 078-707-0188 | 海神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://kaijinjya.main.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/海神社_(神戸市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d8139738-Reviews-Watatsumi_Shrine-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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