岐阜タンメン本店・岐阜タンメン

破壊的パンチ力、新しいご当地ラーメン。

お目当てにしていた岐阜市内で鶏ちゃん専門店が予約出来なかったため、急遽探して見つけたのが岐阜タンメン。最近店舗を増やしているようなので、その秘密を探りに行きました。いや、本当のところは単純に美味しそうで是非食べてみたくなったからですが…。岐阜と愛知を中心に20数店舗を展開し、ご当地ラーメンの仲間入りを目指している新進気鋭のラーメン店です。せっかくだから今回は、岐阜市内にある本店でいただきました。

他にはない、強い個性を放つ岐阜タンメン。

店内に入った瞬間、にんにくの香りが漂って食欲を掻き立てられました。カウンター席に座り、注文です。メニューは岐阜タンメン1本。ただし辛さやトッピングが自由に選べるため、食べ方のバリエーションは無限にありそうです。メニューには「初めは辛さなし」をおすすめしてあるので、今回はアドバイス通り「辛味あん」を入れないシンプルな味を選びました。ちなみに辛さレベルは5段階あり、さらにその上に「デス辛」という突き抜けた辛さもあるようです。
タンメンといえば野菜がたっぷり乗った塩味の麺類として人気ですが、岐阜タンメンはちょっと違います。まずにんにくのパンチが大幅にアップしています。具も豚肉、白菜、キャベツとややシンプル。そして「辛味あん」を加えること、また副菜で食べ放題の「酢もやし」が付くことです。何やら強い個性を持ったラーメン。さっそくいただきます。

ある意味、天理ラーメンに近いイメージ。

スープは塩味ですが、豚肉と白菜の旨味が溶け出して旨味と甘味があります。そしてにんにくがかなり効いてます。追加で辛味あんを入れるとピリッとした刺激が加わり、味が締まります。ある意味天理ラーメンに近いイメージもしました。スープに醤油を加えたら、けっこう似てくるんじゃないでしょうか。麺は福岡県の製麺所から取り寄せているというオリジナル麺で、低加水で風味のある細麺。この麺がスープに非常によく絡み、旨味を存分に引き出します。替玉も可能。

色々な味の、パターンを楽しめる。

またトッピングが多彩で豚肉や野菜はもちろんですが、バター、コーン、わかめ、魚粉などの定番から、プロテイン、青汁といった想定外のものまで。またテーブルにあって食べ放題の酢もやし、これが地味にいい仕事をするというか、そのまま食べても岐阜タンメンの濃い味にさっぱりと口直しになり、タンメンに入れると立派な具になり。実は色々な味のパターンを楽しめるのが岐阜タンメンの特徴でもあるのです。
実は店名の「岐阜タンメン」、開店時は別の屋号だったそうです。なかなか厳しい経営だった愛知県稲沢市の屋台から、岐阜に店舗を構えてから爆発的な人気を博し、今に至るとのこと。岐阜県民に助けられたという思いから岐阜タンメンという店名に変えたそうです。ネーミングの妙もあったのか、今や岐阜のご当地ラーメンという地位まで昇り詰めた岐阜タンメン。岐阜と愛知以外には今のところ1店舗しかないというローカル戦略も功を奏しているのかもしれません。岐阜に岐阜タンメンあり。そんなことを強く感じたお店でした。

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