須磨浦公園
すまうらこうえん □兵庫県神戸市
海と山、そして歴史を満喫する公園。
神戸から明石に向かう道中、大阪から北九州まで続く長い長い国道2号線がもっとも海際を走る場所のひとつに須磨浦があります。海からすぐに山がそびえ、わずかに残された平坦な箇所を国道2号線が走ります。瀬戸内海に触れそうなくらい近くを走る、国道2号線の中でも最も爽快な景色のひとつです。さらにその狭い平地を2本の鉄道が走ります。幅100mほどの限られた平地に、海側からJR、国道2号線、山陽電鉄が束のようになって東西に伸びています。その中で国道と山陽電鉄の間に挟まれた細長い敷地にあるのが須磨浦公園です。
海風を誘う、クロマツの林に守られて。
須磨浦公園は1935年には神戸市管理のもと開園した、歴史のある公園です。正確には海際だけではなく山全体を含めた公園で、総面積のうち大部分は須磨山上遊園がある鉢伏山などの山域が占めます。今回ご紹介するのはそのうちの平地部分。ちなみに隣接する海岸には海釣り公園もあります。
海風を誘うクロマツの林に守られ、すぐそばに海の気配を感じ、穏やかな雰囲気に満ちた公園です。その風光明媚なロケーションに加えて、須磨浦公園は歴史的な魅力を持ち合わせています。源平合戦で有名な一ノ谷の戦いが行われた地でもあるのです。園内にはその故事を記念した平敦盛の供養塔とも伝えられる「敦盛塚」もあります。普段はドライブや鉄道での移動で通り過ぎてしまいがちな場所なんですが、あらためてじっくりと須磨浦公園を散策してみました。
しみじみと、暮れゆく休日を過ごす。
メインの入口はロータリーになっていて、須磨山上遊園へアクセスするロープウェイの駅舎があります。また神戸発の有名なカフェもあり、大規模な駐車場もあります。しかし日曜日の夕方は人影もすでにまばらで、須磨浦公園は1日を終える支度をし始めたようです。そんな静けさが際立ち始めた公園を散策しました。
クロマツが作る涼しげな影の下、東西に伸びる散策路に沿って遊具のある広場や震災記念碑などがあります。またたくさんの歌碑が建っており、それらを巡るのも楽しみ方のひとつ。クロマツの向こうに見える海もまた、須磨浦公園ならではの風景。随所にベンチがあるので、自分のお気に入りの場所も見つけられそうです。公園内を歩いていた野良猫もなんだか悠々としています。なんだか日曜日の夕方だからこそ見られた景色というか、日曜日の夕方が一番素敵な公園なのかもしれません。しみじみと暮れゆく休日を過ごすには。お出かけの日の最後に、また立ち寄ってみようと思います。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 須磨浦公園 |
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所在地 | 兵庫県神戸市須磨区一ノ谷町4丁目1-24 |
問い合わせ先 | 078-795-5533 | 神戸市公園緑化協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.kobe-park.or.jp/park/sumaura/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/須磨浦公園 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d555289-Reviews-Sumaura_Park-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202205 |
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