獅子岩
ししいわ □三重県熊野市
自然が創り上げた、勇猛な獅子の奇跡。
熊野灘に広がる七里御浜に沿う国道42号線をドライブしながら、車の運転席から初めて獅子岩を見た瞬間、あまりにも見事な造形に鳥肌が立ちました。一気に車を早く降りたいボルテージが上がります。車を停められるスペースが設けてあるので、停車後は一目散に外へ。はやる気持ちがなかなか抑えきれないまま、獅子岩観察を始めました。すると、、、ガイドブックやさっき車内で見た、勇猛な獅子の姿ではありません。ある一定の角度で見る必要があり、正面にある案内板より左側がベストポジションです。
景色を我がものにする、高さ25mの岩塊。
さて、自然にできたとは到底思えないくらいの獅子岩。想像以上に大きさもあります。岩の塊から突き出した頂部が吠えるライオンに見えるのですが、高さは25m、岩の周囲は210mもあるそうです。繰り返された地盤の隆起と海蝕作用によって、長年に渡って造り上げられた自然の彫刻です。雄大な熊野灘と絶景と言われる鬼ヶ城を借景に、獅子岩は猛然とした出立ちでそびえ、景色を我がものにしています。しかし本当に大きく口を開けた獅子のようで、見れば見るほど奇跡の造形に感じられます。
大馬神社では、獅子岩が「阿」の狛犬。
実は獅子岩の近くを流れる井戸川の上流に熊野国総鎮守である大馬神社という神社があるのですが、獅子岩は大馬神社の狛犬としての役割も担っています。実際に大馬神社の境内には狛犬がいないのです。地質学的な特徴もさることながら、信仰の対象として人々の暮らしと密接なる関わりがあることも含めて、獅子岩は世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』にも登録されているのです。ちなみに狛犬は2体で一対です。獅子岩が「阿」の狛犬であり、もうひとつの「吽」の狛犬もあり、それは獅子岩の南側にある「神仙洞」という岩とされています。
どう見ても、美しく迫力ある彫刻。
さて今一度、獅子岩を眺めます。なかなか目が離せないのです。やはり美しい彫刻です。ガッチリとした躯体に、上顎と下顎が力強く、目と鼻もあります。そして立て髪。完璧に獅子なのです。季節によれば朝日や満月とのコラボレーションも絶景だといいます。また夏にはこの場所で有名な熊野大花火大会が開かれ、巨大な尺玉花火との共演も有名です。今回は急いだ夕刻の訪問でしたが、次は時期と時間を見計らって、タイムリーな撮影に挑戦したいと思っています。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 獅子岩 |
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所在地 | 三重県熊野市井戸町 |
問い合わせ先 | 0597-89-0100 | 熊野市観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/獅子岩 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1019675-d9714499-Reviews-Shishiiwa-Kumano_Mie_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
LAST VISIT | 202205 |
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