長靴と猫・名古屋モーニング

猫の幻想的な世界と、こだわりのカフェタイム。

旅先にて名古屋の喫茶店のモーニングですから、前の日から泊まりで行けばよいものを、この日は日帰りでの名古屋訪問。行きたかった栄の喫茶店、長靴と猫に着いたのはもう11時でした。モーニングの賑わいは一段落したのか、店内には他にお客さんがいません。祝日の朝の、とっておきのティータイムを満喫することにしました。
長靴と猫は、栄のオフィスビルの地下にあります。階段を降りて扉を開けると、このお店の独特の世界が広がっています。店内にたくさんの猫グッズがあります。猫の置き物、人形、絵本、絵画。大理石の壁面の装飾なんかもかなり凝っていて、童話「長靴をはいたねこ」をテーマに作り込まれた世界は、他のどの喫茶店にも真似の出来ない独創的な雰囲気に満ちています。椅子の背もたれも長靴のシルエットにくり抜かれていたりして、その徹底ぶりに感服。

小倉トーストで、至福のモーニングを。

注文したのは定番の「小倉モーニング」。もちろんコーヒーと小倉トーストのセットです。コーヒーはとても美味しいです。注文を受けてから豆を挽き、丁寧にドリップされます。深みのあるコクが、朝の体に染み込んでとても心地よいです。小倉トーストは厚みのある食パンに、しっとりとした粒あんがたっぷり乗っています。甘味の中で小豆の風味がきっちり立っている、個人的に好きな餡子です。炒りごまがかかっていて、いいアクセントななっています。小皿にはホイップクリームが山高帽子みたいに盛られていて、小倉トーストにつけるとさっぱりとまろやかな甘さに。全てが計算されたように、至福のモーニングを味わえました。

他のどこにもない、温かな時間。

それはもちろん、長靴と猫の幻想的な雰囲気のせいでもあるでしょう。猫好きの私にはたまらない演出でもあります。店のカウンター席の向こう、店主の背中の壁の棚にはずらりとカラフルなコーヒーカップが並んでいました。なんでも、カウンター席に座ったお客さんは好きなカップを選べるそうなんです。店内の世界といい、そんなお客さんを楽しませたい気持ちが、他のどこにもない温かな時間を作り出している喫茶店でした。

アクセスマップ

詳細情報