末廣・鯖寿司
すえひろ・さばずし □京都府京都市
創業200余年、研ぎ澄まされてきた伝統の味。
京都で親しまれている名物のひとつ、鯖寿司。以前は出町柳近くの満寿形屋でいただきましたが、また別の名店である末廣を訪ねました。寺町通り沿いにあるお店で、京都御苑にもほど近く。今回はテイクアウトで御苑の紅葉を楽しみながらいただく作戦です。末廣は200年以上続く老舗で、もともとは煮売屋として創業したそうです。以来ずっとこの地で商売を続けてきた名店です。
とても静かで、聞こえる音は調理の音だけ。
店の外観は相当古く、レトロな雰囲気が好きな人にはたまらない店構えです。しかしいわゆる京都の町屋的な古さでもなく、明治とか大正を連想させる古さです。入口はガラスの開き戸になっていて、妙なアンバランスさもあったり。店内は質素なテーブルが3卓しかないほど狭くて、店の半分くらいは厨房です。とても静かで、聞こえる音は調理の音だけ。真剣に仕事に向き合う店主の息づかいが聞こえてきそうです。カウンター的なところに持ち帰り用の商品が並べてあり、今回は「名代さばずし」と「あなご箱ずし」を購入しました。ではさっそく京都御苑のベンチへ。
遠方のファンも多い、「名代さばずし」。
末廣の鯖寿司は遠方にもファンが多く、身がかなり分厚いのが特長です。脂がたっぷり乗っていて、コクが強いしめ鯖です。噛みごたえがしっかりあって。そこに入る味は酸味がやや強めの〆具合で、酢飯との相性が抜群です。最初はさっぱりとした酸味を味わい、次に顔を出す旨味、そして噛めば噛むほど甘味が出てきます。贅沢な鯖寿司です。食べだしたら止まりません。ハーフサイズの6切なんて、ほんのすぐに無くなってしまいました。
実は一番人気の、「あなご箱ずし」
末廣のあなご箱ずしもまた、非常に特長の出ている逸品でした。焼き穴子を丸ごと1尾使って、甘めのタレがかかり、穴子の風味と酢飯を見事につなげてくれる印象です。実は末廣の一番人気のメニューなんだそうです。
京都土産に買って帰る人が多いそうですが、うなづける名店でした。創業200年という歴史に裏打ちされた味。代々、長年にわたって研ぎ澄まされてきた伝統の味。さらにこれからも何十年にわたって続くであろう味に、またいつか出会いにこようと思いました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 末廣・鯖寿司 |
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所在地 | 京都府京都市中京区要法寺前町711 |
問い合わせ先 | 075-231-1363 | 末廣 |
休業日 | 月曜日 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | http://sushi-suehiro.jp/ |
wikipedia | - |
食べログ | https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26000184/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298564-d8831127-Reviews-Suehiro-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202110 |
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