会下山公園
えげやまこうえん □兵庫県神戸市
会下山を覆う樹々には、歴史が刻まれている。
湊川隧道が貫いているのが、標高約80mの小さな山、会下山です。六甲山系からは独立して、神戸の山と海の狭間にぽつんと盛り上がっています。山の東西の両端には湊川隧道の呑口と吐口があり、また麓を神戸電鉄の短い列車がかすめていきます。その会下山全体を覆うように広がっているのが、会下山公園です。広さは約6haあり、ところどころにある広場を、勾配のある小道が繋いでいます。緑量が豊富で、また桜や紅葉の名所としても親しまれています。
普段は気がつかないような平和が、息づく公園。
湊川隧道の通り抜けに参加したあと、呑口付近に停めた車まで歩いて戻る途中に立ち寄りました。思ったより急勾配な坂を上って、頂上付近にある広場まで。そこから見下ろせる神戸の街並みはなかなかのものです。晩秋の低い太陽が、雲に隠れてぼんやりとした光を街に落としています。広場にはボール遊びにはしゃぐ子供たちの声が響いています。井戸端会議の婦人たち、ベンチで読書する老人、ジョギングする若者。会下山公園は、地元の人たちが日々愛して使う公園のようです。普段は気がつかないような平和が、会下山公園には息づいています。
地域の人々によって作られた、遊園がはじまり。
敷地内を散策してみると、様々に趣向を凝らした公園であることに気づきます。いくつもある広場は、大きな遊具がある広場、健康を意識した広場、三角屋根の建物が印象深い多目的広場、眺望を楽しむ広場など、多彩な役割を持っています。バスケットゴールのある広場は子供たちが順番待ちをしています。テニスコートも。一番大きな広場には、誰かが管理しているのか、ダグアウトのようなゾーンが。納屋も置かれていて、市立の公園としては少し異質な雰囲気があります。実はその昔、地域の人々によって作られた遊園がはじまりなのだとか。その後市に寄贈されたそうですが、今も地域の人々にとっては自分たちの公園という愛着があるのだろうと感じました。
日曜日の昼過ぎ、静けさと賑やかさが同居する。
神戸でも古い公園のひとつで、明治時代の1903年に開園。会下山を覆う樹々には、その歴史が刻まれています。成熟した雑木林、深まる秋に色づきを増す広葉樹。日曜日の昼過ぎ。静けさと賑やかさが同居する会下山公園は、いい意味で独特な雰囲気が漂う公園でした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 会下山公園 |
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所在地 | 兵庫県神戸市兵庫区会下山町1 |
問い合わせ先 | 078-511-0515 | 神戸市役所建設局 中部建設事務所 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.kobe-park.or.jp/kouen_keikaku/2018/11/05/%E4%BC%9A%E4%B8%8B%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/会下山公園 |
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