天理教教会本部
てんりきょうかいきょうかいほんぶ □奈良県天理市





迫力の巨大建築と、神聖なる営み。
生まれ育ったのが奈良だった私には、天理教の存在はごく普通に、あちらこちらに感じていました。近所から朝夕、毎日かかさず聴こえてくる「おつとめ」は日常の音でしたし、自分自身は天理教の信者ではなかったけれど、いつのまにか「おつとめ」のやり方も会得していました。友達や、近所づきあいや、親戚などで天理教に接する機会が、奈良には非常に多いような気がします。

天理教は中山みきを開祖として江戸時代後半に成立した宗教。その聖地である奈良県天理市は、独特の景観を持つ宗教都市。


街には天理教関連の巨大な建物が目立つ。


天理教教会本部に隣接する天理大学。
宗教団体の名前が、市の名前になっているなんて。
しかし天理市に行くと、そんな日常が非日常に思えるくらい、街はもっと天理教一色に染まっています。市内の25%の建物は天理教関連の施設と言われますし、特徴のある「母屋」と呼ばれる建物(各地域にある分教会ごとにある、天理滞在時の宿泊所)が建ち並ぶ光景は、まさに宗教都市といえる街並みです。第一、宗教団体の名前が市の名前になっているなんて、日本の他のどこにもありません。

各施設はどこも広大な敷地で、かつ豊かな緑に包まれている。


天理大学の壮大な建物正面。


手前の車と比べて、建物の大きさが分かる。


天理教教会本部前は美しい銀杏並木。


天理市にはこのような巨大建築が多い。
3,157畳を誇る、神聖なる4つの礼拝場。
そんな天理教の聖地と言えるのが、天理教教会本部です。小学生の頃に一度訪れた記憶があったのですが、今回訪ねてみるとその壮大さにはあらためて驚かされました。あちこちを旅する中で巨大な建築物も数多く見てきましたが、教会本部はその中でもかなり上位に入るインパクトがあります。
建物は切妻屋根を持つ純和風。神社の拝殿などとそう違いは見受けられません。でもとにかく巨大。真正面にそびえ立つ南礼拝場、そして左右に西、東礼拝場、奥には北礼拝場があり、すべてが回廊で繋がっています。正面から見える左右の幅は約140mもあって、カメラにもなかなか収まり切りません。信者の方々はこれらの礼拝場で各々のお祈りを捧げるのですが、その広さというと尋常じゃないものがあり、なんと3,157畳。巨大なあの東本願寺本堂でも927畳なのですから、その飛び抜けた規模が分かります。教会本部は建築物としても、かなり興味深い建物なのです。

そして教会本部。沸き立つ入道雲にも負けないほど、壮大な建築が目を見張る。


純粋に建築物として見ごたえは相当なものがある。


真正面にそびえ立つ、巨大な南礼拝場。
誰でも自由に触れることのできる、ごく自然な信仰。
場内は撮影禁止のため写真でお伝えすることは出来ませんが、入ってみるとこの大空間は凄いです。いくつもの太い柱と高い天井、回廊の床は磨き上げられて光沢を保ち、清廉な雰囲気に満ちています。そして信者方々が、それぞれの場所で敬虔におつとめをされています。神聖な営みが、脈々と続いているのを感じます。
天理教の信者でなくともお参りすることが出来ますし、なんと24時間365日開放されているそうです。幼少の頃から身近に接してきた天理教。この時も感じたのですが、他者に対してすごく寛容なイメージがありました。信仰宗教という枠に収められてしまうこともありますが、経験的にそうではありません。誰でも自由に触れることのできる、ごく自然な信仰のひとつのかたちを目の当たりにした教会本部でした。

24時間365日開放されており、天理教の信者でなくとも参詣できる。その内部も必見の迫力。


ごく自然な信仰のひとつのかたちを目の当たりにできる。


夏の雲が何かを示唆しているように思えた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 天理教教会本部 |
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所在地 | 奈良県天理市三島町1−1 |
問い合わせ先 | 0743-63-1511 | 宗教法人 天理教教会本部 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.tenrikyo.or.jp/yoboku/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/天理教教会本部 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022857-d7221296-Reviews-Tenrikyo_Church-Tenri_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202008 |
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