打出天神社
うちでてんじんしゃ □兵庫県芦屋市





幾多の困難から復興した、街の中の天神。
この梅雨の日の朝はバケツをひっくり返したようなどしゃ降りで、境内のいたるところに水溜りが出来ています。雨雲レーダーは真っ赤。傘も役に立たない。でも境内の真ん中にあるご神木は気持ち良さそうに雨を浴びています。そんな時にこの神社を訪れたのも、後になってはひとつの思い出です。
打出天神社は芦屋市の打出エリアにある小さな神社で、閑静な住宅地に鎮座しています。南北に細長い境内が特徴で、その一番奥に拝殿があります。とても静かで、優しい雰囲気のある神社です。創建年は分かっておらず謎に包まれたままです。

芦屋市の閑静な住宅街に鎮座する打出天神社。とても静かで、優しい雰囲気のある神社。


創建年代は分かっていないという。


打出天神社西側に続く玉垣。
学問の神、金運の神として崇められる。
社名が示す通り菅原道真を祀る、いわゆる天神さまで、学問の神として崇められています。さらに「打出の小槌」伝承の発祥の地とも言われることから、金運の神様としても人気があります。
打出天神社は、度重なる災難に見舞われてきました。第二次世界大戦では境内のほぼすべてを焼き尽くされ、また阪神淡路大震災では鳥居や拝殿が崩壊してしまいました。その度に復興してきた神社。今日のような豪雨ではビクともしていないかもしれません。ご神木は震災の時も倒れずに残ったそうです。

どしゃ降りの雨の日だったが、境内の真ん中にあるご神木は気持ち良さそうに雨を浴びていた。


七夕に向けて茅の輪が出されていた。


「打出の小槌」伝承の発祥の地とも言われる。


拝殿の左側にある「稲荷社」。


天然石燈の碑。奉納された灯籠が崩れたのだろうか。
もう少し雨を眺めて、静かに境内を後にした。
雨はなかなか止みません。写真にもたくさんの雨粒が写り込みます。でも、このままでいいのです。たまたま休みを取った平日の朝に、思いもよらぬ状況とともにこの小さな神社を覚えるようになったのですから。かつて鳥居はずっと南にあったそうです。打出天神社にとって街が大きくなり、住む人が増えることは悪いことではなかったはず。狛犬に聞いてみたい、しかし答えてくれたとしてその声もかき消してしまう大きな雨音。だからもう少し雨を眺めて、静かに境内を後にしました。

境内奥の木立で雨宿り。落ち着いた境内には、雨の音しか聞こえなかった。


新緑の木々は潤いを増していた。


学問の神様への願いが募る。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 打出天神社 |
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所在地 | 兵庫県芦屋市春日町1−21 |
問い合わせ先 | 0797-22-1877 | 打出天神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.facebook.com/打出天神社-156303434445155/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/打出天神社 |
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