イサムノグチ庭園美術館
いさむのぐちていえんびじゅつかん □香川県高松市
世界的巨匠と、ひとりの石匠が歩んだ歴史。
花崗岩のダイヤモンドとも呼ばれる、高松の名石・庵治石。それを産出する牟礼の町にあるイサムノグチ庭園美術館。世界的な彫刻家の美術館が、この四国のこの小さな町にあるのは、彼が庵治石とひとりの石匠に惚れ込んだからでした。
イサムノグチの後半生は、牟礼で出会った和泉正敏氏との共同制作でした。庵治石をはじめとして花崗岩や玄武岩を使った作品を、この地にアトリエを構えて制作しました。イサムノグチ庭園美術館は、その最後期に作られた作品、未完成の作品を含めて、約150点を展示しています。周囲には石材屋が無数にあり、また採石場も近く、まさに石材の町に1999年に開館しました。
敷地内はそれほど大きくはありません。基本的には予約制のガイドがつくツアーでの見学になります。
高松で採れる庵治石に魅了された世界的な彫刻家イサム・ノグチを記念して建てられた美術館。
磨く前の庵治石が、とにかくいい風格。
巨大な石彫はどれも圧倒的な存在感。それに未完成のものも多く、道具類も展示されているため、今にもイサムノグチが戻ってきて制作が再開されそうに錯覚してしまいます。また敷地内の随所に見られる庵治石、これが本当に表情豊かな石で、その純朴な美しさに見とれてしまいます。最高級の墓石などに使われますが、磨く前の庵治石が、とにかくいい風格を醸し出しているのです。
1999年開館。基本的には予約制のガイドがつくツアーでの見学となる。
石は、宇宙からの贈り物。
ツアーは1時間ほどで終了します。実はこの時、仕事の関係で和泉正敏氏に取材をすることが出来ました。石は宇宙からの贈り物。そんな名言をおっしゃっていて、それがイサムノグチの感性と結びついた結果の作品群なのだと思うと、彫刻家と石匠と名石の出会いの場であるこの土地に、この美術館があることは必然なのだと思いました。
photo_by_RanZwigenberg_CC_BY_2.0_from_flickr.com
彫刻家と石匠と名石の出会いの場で、圧倒的な存在感を放つ数々の石彫が展示されている。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | イサムノグチ庭園美術館 |
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所在地 | 香川県高松市牟礼町牟礼3519 |
問い合わせ先 | 087-870-1500 | イサムノグチ庭園美術館 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://www.isamunoguchi.or.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/イサムノグチ庭園美術館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298232-d1490546-Reviews-The_Isamu_Noguchi_Garden_Museum-Takamatsu_Kagawa_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 201404 |
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