屋島
やしま □香川県高松市
源平合戦の記憶が眠る、風光明媚な名所。
屋根のような平らな島。そんな由来を持つ特異な地形は、少し離れた高松市内から望むと一目瞭然。山頂は海と水平に美しい直線を描き、まさにテーブルのような台地になっています。上部だけが溶岩からなる固い層で、側面は柔らかい地層のため、台地の周囲だけが浸食を受け、現在のような姿になったのだそう。全国でも珍しい「メサ」という地形で、かの有名なギアナ高地やアメリカのモニュメントバレーと同じ成り立ちだそうです。
江戸時代の干拓によってほぼ陸続きになったため島ではないように見えますが、一本の川によって四国本土とは隔離していて、南北5km・東西2km、その名の通りれっきとした島として存在しています。
溶岩台地が浸食されてできたメサというテーブル状の地形が特徴。屋根のように見えることから「屋島」と呼ばれるように。
断崖絶壁の展望台から見る、素晴らしい眺望。
そんな屋島は遠くから眺めるだけではもったいない、実に魅力にあふれた場所。特に山上には四国八十八ヶ所霊場の屋島寺、絶景の展望台、そして珍しく山頂にあるという新屋島水族館など、半日くらいはゆっくりできる充実のスポットです。
屋島寺は源平合戦にもゆかりの深い歴史ある寺。宝物館には貴重な歴史資料も収められています。そして新屋島水族館。アシカショーが人気です。でもなんといっても屋島に来たことに満足させてくれるのは、その断崖絶壁となった展望台から見る素晴らしい眺望です。
最も高いところで標高は282m。瀬戸内海の多島美を眺められる。
西側には高松市街地が広がる。
屋島のシンボルである「屋島寺」。
西には瀬戸大橋や高松の街並、東には小豆島。
本格的な夏の始まりを告げる日差しが強烈な午後、眼前に広がる風景にも大ボリュームの日光が降り注ぎ、どこまでも明るい瀬戸内海の景色。穏やかな海は太陽に負けじと白銀に照り返し、そこには視線の先の先まで、大小たくさんの島々が折り重なるように続いています。西側には瀬戸大橋や高松の街並みを見晴らせ、東には小豆島をすぐ手に取るよう。標高約290mというのは高すぎず低すぎず、パノラマなのに触れそうなくらい景色が近くて、眺望を楽しむにはとてもいい高さなのかもしれません。高松の街も建物ひとつひとつをつぶさに見ることができ、この辺はなになに、あの辺はなになにとかまるで大きな街の模型を見るように楽しめます。海に浮かぶ島々もそれぞれの個性的な表情を宿し、青い海に緑のコントラストが映えます。行き交う大小の船は、人間が操舵しているとは思えず、それぞれの思いのままに動いているみたいです。訪れたのは昼間でしたが、夕焼けの屋島なんてどんなに美しいのだろうか、いつかまた来るときには絶対にその光景をこの目で確かめたいと思える景色でした。
屋島の急峻な崖がよく分かる場所。向こうには高松の街並みが見える。
獅子霊巌と呼ばれる、崖からの「かわらけ投げ」。
そして、獅子霊巌と呼ばれる崖からの「かわらけ投げ」。周辺のどの土産物屋にも売っているんですが、200円で5枚ほどの素焼きの瓦を、景色に向かって崖上から投げ飛ばすというもの。厄払いなどの願をかけて思いっきり放り投げます。飛びすぎたら麓の民家に落ちないかと心配になってしまいますが、意外と思うようには遠くへ飛びません。でも思いっきり投げたらなんだか気分がスッキリ。石投げみたいな、少し懐かしい、少年時代の記憶が顔をのぞかせました。
山頂にある展望所は瀬戸内海をぐるりと見渡せる開放感がある。
屋島山頂にある「新屋島水族館」。
屋島スカイウェイの「ミステリー坂」。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 屋島 |
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所在地 | 香川県高松市屋島東町 |
問い合わせ先 | 087-841-9443 | 屋島山上観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.yashima-navi.jp/jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/屋島 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298232-d1397449-Reviews-Mt_Yashima-Takamatsu_Kagawa_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 201007 |
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