大原野の筍
おおはらののたけのこ □京都府京都市
それは必然的に生まれた、香り麗しい筍。
大原野と呼ばれるエリアは、京都市の最も西の端の丘陵地。古くは長岡京の時代、そして平安京以降の京都中心部からは少し離れた郊外地として、貴族たちの狩りや花見といった行楽地として親しまれてきた土地です。
どこか優雅で、おっとりとした空気に満たされているのは昔から変わらないのか、今でも林業や農業など自然と一体となった暮らしも営まれているイメージで、古き良き京都の生活が守られているような気がします。また地名の由来となっている大原野神社や、西国三十三所巡礼の善峯寺など、歴史的な名所も数多く、風光明媚な風景にすぐに出会えるエリアです。
そんな大原野の名産のひとつが、筍です。
大原野は京都盆地南西部の丘陵地。竹林が多く、明治時代以降タケノコの名産地として知られた。
独特の香りは、春を食べているよう。
この辺りは明治時代から国の援助を受けて筍の栽培の研究が行われたそうで、非常にたくさんの竹林があります。そして周辺の土壌がいい(それは丘陵地であることが幸いしているようです)ことと、長年にわたる研究の成果もあり、旨味の強くて柔らかい筍が取れるようになったのだとか。
実際、春にこの辺りを訪ねました。善峯寺に向かう途中によく見かけたのですが、道沿いのいたるところで筍の直売所があります。朝採りで、しかもとてもお手頃な値段。車の窓から見ていると、どこでお世話になろうか迷ってしまいます。その中でも店先(というか民家の軒先)にたくさんの筍を積み上げている農家さんのところで、結構なボリュームの筍を購入しました。というのも個人的に、筍には目がないくらい大好物なので…。自宅で料理していただきましたが、とても柔らかく、そして味が濃いのは確かでした。独特の香りはほんとに、春を食べているよう。
国の援助を受けて筍の栽培の研究が行われたそうで、土壌の良さもあり上質なタケノコが獲れるという。
大原野の筍採り体験なども、催されている。
周辺のNPO法人などでは、大原野の筍採り体験なども催されているそうです。このあたりでは筍が土から頭を出して硬くなり始める前、まだ地中にある時期から筍を収穫するそうで、掘ぐわという独自の農具もあるそうです。そんなノウハウも教わりながら、今度は是非、自分で収穫した筍をその場で料理していただきたいものです。
町角で普通に売られている大原野の筍。最近ではタケノコ堀り体験なども人気を集めている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大原野の筍 |
---|---|
所在地 | 京都府京都市西京区大原野小塩町15 |
問い合わせ先 | - |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | - |
LAST VISIT | 201804 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。