萬味・島豚料理

島豚料理の数々は、今まで知らなかった美味しさの発見。

沖縄の食材として、古くから親しまれてきた豚。よく知られた慣用句で「鳴き声と足跡以外は全部食べられる」と言われるのが有名ですが、まさにその言葉通りに豚料理を味わえるのが萬味。名護市街地のややはずれにあるお店です。
店に入ってまず驚いたのがサイン色紙の数。壁一面に収まりきらないほどの量に圧倒されます。かなりの人気店の様子。1時間ほど前の電話でかろうじて夕方早めの時間で入店できたものの、それ以降は予約で一杯でした。
でもそれ以上に驚いたのは、萬味自慢の島豚料理の数々です。今まで知らなかった豚肉の新しい美味しさを発見できる、そんなお店です。

名護市街地のややはずれにある「満味」は、本格的な島豚料理が味わえる人気店。

七輪で約豚焼き肉が名物。

豚肉の新しい美味しさを発見できるお店。

「やんばる島豚」と呼ばれる、地元産の豚。

萬味で出されるのは、「やんばる島豚」と呼ばれる地元産の豚。高級ブランド豚「あぐー」と黒豚を掛け合わせた品種で、しっかりした旨味とコク深さが特長です。天然飼料とミネラル豊富な地下水で育てた島豚を生産者から直接仕入れ、新鮮な豚肉を安く提供してくれます。
料理は七輪で焼く焼肉としゃぶしゃぶがメイン。手始めにしゃぶしゃぶからいただきましたが、口でとろけてしまうほどの柔らかさと、口一杯に広がる旨味が抜群。シンプルに塩だけで食べると、やんばる島豚本来の旨味が直球で味わえます。シークワサーぽん酢との相性もピッタリ。

素材は「やんばる島豚」と呼ばれる地元産の豚で、しっかりした旨味とコク深さが特長。しゃぶしゃぶはとろける食感。

ほとんどの食材が、こだわり抜いた沖縄産。

そして焼肉。ロースやカルビはもちろん、ガツ（胃袋）やテッポウ（直腸）といったホルモンやネギ塩豚舌などは定番。そして特にオススメなのが豚足スライス。文字通り豚足が厚さ5mmくらいに薄くスライスされていて、焼くとクルクルと巻いていきますが、少しカリッとした焦げ目が付いた頃に食べると絶品。コリコリとした食感、さらに皮の香ばしさとゼラチン質の脂身が相まって、想像を絶する旨さでした。
もちろんですが、沖縄の郷土料理もたくさんいただけます。しかもほとんどの食材がこだわり抜いた沖縄産。ミミガーや島らっきょもいただきましたが、どれも決まってハズレなしです。

表紙写真の焼肉はもちろん、どの料理もまさしく絶品。沖縄の郷土料理も満喫できる。

沖縄原産の果物、カーブチーのジュースで締めを。

それに加えて素晴らしいのが、萬味の店の雰囲気とスタッフの優しさ。木の温もりを感じる店内、奥の小上がりはだれかの家にお邪魔したみたいだし、照明もほどよく、随分リラックスできる空間です。スタッフの方々もとても明るく、そして丁寧。かといっても気取らず、元気。初めだと焼き方や食べ方を丁寧に教えてくれますし、何より作り手がお客さんと一緒に島豚料理を楽しんでいる感じが持てて、アットホームな雰囲気が最高でした。
最後は沖縄原産の果物、カーブチーのジュースで締めを。シークワサーより爽快な香りが強く、色んな味でごった返した口の中も見事なまでにすっきりリセット。甘酸っぱく爽やかな後味はその後のドライブ中もずっと体の中を潤してくれました。

初めだと焼き方や食べ方を丁寧に教えてくれし、アットホームな雰囲気が最高なお店だった。

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