白州・尾白の森名水公園べるが

湧き水が育んだ、透明の森に抱かれる。

南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳に源流を発する、白州の清流・尾白川。流れるきりりと清んだ美しい水は、名水百選にも選ばれています。甲斐駒ヶ岳の雪解け水が初夏を告げる5月、清冽な水は森を潤し、子供たちの遊び友達となって、また周囲の田畑に恵みをもたらして流れてゆきます。
尾白名水公園べるがは、尾白川渓谷の手前にある森と水をテーマにした自然公園。表情豊かな森、園内を流れる尾白川と、人々が交錯する公園です。

尾白名水公園べるがは、尾白川渓谷の手前にある森と水をテーマにした自然公園。

巨大な石積みの壁、尾白川堰堤。

5月、まだまだ生まれて間もない新緑に包まれた森。設けられた散策路を歩けば、まだ厚みのない葉をすり抜けた光が緑色になって降り注ぎます。たくさんの種類の野鳥のさえずり。遠くから聞こえてきたせせらぎの音。やがてそれは徐々に大きくなり、森を抜けると尾白川堰堤があります。
それはガイドブックにもよく載っている、べるがを代表する風景のひとつ。巨大な石積みの堰堤は迫力があります。美しい水が石積みの壁を流れ落ち、透明の尾白川は白く輝いています。少し下流は遊水ゾーンになっていて、水しぶきに混じって子供たちの歓声が跳ねています。

「べるが」ではキャンプや水遊びなど、家族で楽しめるアクティビティが充実。

露天風呂が人気の、尾白の湯。

園内には温泉もあります。露天風呂が人気の、尾白の湯。茶褐色の湯は、すぐそばを流れる尾白川とは対照的な色。成分はずいぶん違うそうですが、有馬温泉の金泉をほうふつとさせます。ちなみにべるがではこの温泉をぐつぐつと煮込んで作る塩が販売されていて、ミネラルたっぷりの自然塩として人気を集めています。
旅の途中のちょっとした休憩に訪れたのですが、その居心地の良さに魅了されてしまい、思わず予定外に長居してしまいました。

園内には露天風呂が人気の温泉施設「尾白の湯」もある。

塩分の多い源泉から塩が作られている。

希少な塩の販売もされている。

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