女神湖
めがみこ □長野県北佐久郡立科町
標高1500mに広がる、水鏡の絶景。
そろそろ夕刻。まるで鏡の中の世界にいるような、とてもとても静かな湖。波ひとつ立っていない湖面には、この絶景の主役である蓼科山をくっきりと映し込んで完璧なシンメトリを描き出しています。見ているこちらまで景色に一体化してしまいそうな錯覚。静けさは自分の存在を分からなくしてしまいます。山々の遥か遠くに沈もうとしている太陽。その遠くからの光を浴びて美しい蓼科山は、だんだんと赤味を帯びてきました。それも人知れず、ひっそりと。
美しいその名前は、別名・女神山とも呼ばれる蓼科山を映し込むことから。女神湖は、標高1500mの白樺高原に位置する湖です。
標高1500mの白樺高原に位置する湖。ウッドデッキが続く湖畔の遊歩道が心地よい。
観光案内などがある「女神湖センター」。
5月の湖畔には美しい花が咲き始めていた。
真冬には、全面結氷する湖。
湖畔には遊歩道が整備され、周囲は約2kmほど。一部分は湿地の上をデッキで渡るようになっていて、蓼科山からの清冽な水が育むさまざまな植物を眺めて散策できます。湖畔には5月から9月の短い間に、ミズバショウ、スズラン、ノアザミなど様々な花が咲くのです。
女神湖は昔からこの地にあった湿地をせき止めて造られた人造湖です。主な目的は農業用水の確保だったそうですが、やがてその美しさゆえにリゾート地としての開発も始まりました。湖畔にはスキー場やホテル、レジャー施設があり、夏は避暑地、冬はウィンタースポーツの場として華やぎを見せます。真冬に全面結氷する女神湖では、なんと湖面をサーキットにして車を走らせる、なんてことも行われているのです。
真冬には全面結氷する女神湖。近くにはスキー場もあり、冬のリゾート地としても人気。
空中回廊のようなデッキが爽快。
桟橋で休んでいるスワンボートたち。
相変わらず、湖面は鏡のように微動だにしない。
でも今日の夕刻は、そんな賑わいを全く想像させてくれません。時間はただゆっくり、ゆっくり流れています。ふと気づけば、湖畔には他の誰もいなくなっています。相変わらず湖面は鏡のように微動だにしません。女神湖は夜に向けて完璧な静寂を手に入れようとしています。その静けさの中に、足元に咲いていたスズランから鈴の音が聞こえそうな気がしました。
まるで鏡の中の世界にいるような、とてもとても静かな湖。波ひとつ立っていない湖面。
夕方が近づくと5月でも肌寒い。
やがて湖面に太陽の柱が映り始めた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 女神湖 |
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所在地 | 長野県北佐久郡立科町大字芦田八ヶ野982 |
問い合わせ先 | 0267-55-6201 | 白樺高原総合観光センター |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.town.tateshina.nagano.jp/soshiki/sangyo_shinko/kanko_shoko/485.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/女神湖 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1165981-d1590899-Reviews-Megami_Lake-Tateshina_machi_Kitasaku_gun_Nagano_Prefecture_Chubu.html |
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