熊野那智大社
くまのなちたいしゃ □和歌山県東牟婁郡那智勝浦町







那智の滝をご神体とする、熊野三山のひとつ。
高さ133mもの一条の瀑布、荘厳という言葉を形にして表したかのような那智の滝。熊野信仰の象徴とも言えるこの滝をご神体とするのが熊野那智大社です。世界遺産にも登録された熊野三山のひとつで、那智山の中腹、標高約500mの山懐に境内が広がります。太古の記憶を紡ぐ那智の滝を望み、山々に抱かれた風光明媚な景色、またその山々とコントラストを描く鮮やかな朱塗りの社殿が美しい神社です。
滝から上り坂を歩くこと15分ほど、参道の最後は長い石段の道となっていて、上り切った左側に熊野那智大社の境内が広がります。逆に右側には神仏習合の名残りを今に伝える青岸渡寺があります。昔はこのふたつは同じ宗教施設であり、合わせて那智権現と呼ばれていたそうです。

世界遺産にも登録された熊野三山のひとつ。那智山の中腹、標高約500mの山懐に境内が広がる。


長い石段の参道入口。


石段の途中にある「実方院跡」。皇族などの宿泊所だった。


実方院跡の少し先にある青岸渡寺の「観音堂」。


熊野那智大社の「一の鳥居」。
長い石段の疲れも、忘れてしまう絶景。
熊野那智大社の境内は山の斜面に建っているということもあり、それほど大きくはありません。周囲を青々とした夏木立に囲まれた空間に、目にも鮮やかな朱塗りの拝殿が存在感たっぷりに建っています。その赤色と周囲の緑色とのコントラストが美しく、長い石段の疲れも忘れてしまう景観です。
ふと後ろを振り返ると、そこから遠くに見えるのは那智の滝。揺るぎない夏空の下、濃厚な青色を支える隆々とした緑色の断崖があり、真っ直ぐに白い大滝が流れ落ちています。さっきまであの滝のすぐ足元にいたのに、熊野那智大社から眺めるとずいぶん遠くに感じます。

北側に見える「那智の滝」。滝口とほぼ同じ高さになり、その様子もつぶさに見て取れる。


5月の空に映えていた「二の鳥居」。


鮮やかな朱塗りの社殿が建ち並ぶ。
先史時代の遠い記憶が、今でもそこかしこに漂う。
その昔、熊野那智大社はこの那智の滝の自然崇拝から始まったと言われます。元々は社殿も滝壺のそばにあったそうで、現在の場所には4世紀頃に移されたのだとか。でもこの大社のご神体は、1500年もの時を経ても変わらず那智の滝なのです。何千年、何万年もかけて作り上げられた自然の造形に、人の精神が塗り込められてきた霊場・那智山。先史時代の遠い記憶が、今でもそこかしこに漂うようです。
また境内にはサッカー日本代表のトレードマークでもある八咫烏(ヤタガラス)を表すとされる烏石や、平重盛が植樹したと伝わる樹齢850年の大楠があり、歴史散策に花を添えてくれます。

境内にはサッカー日本代表のトレードマークでもある三本足の八咫烏(ヤタガラス)を表す銅像も。


熊野那智大社の礼殿(拝殿)。


新緑の季節を迎えたクスノキも美しい。


「胎内くぐり」ができる樹齢850年の「大樟」。


絵馬に描かれているのも、三本足の八咫烏。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 熊野那智大社 |
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所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
問い合わせ先 | 0735-55-0321 | 熊野那智大社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.kumanonachitaisha.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/熊野那智大社 |
食べログ | - |
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