八百徳・うなぎ料理

柔らかい極上うなぎ、お櫃鰻茶漬が名物

浜松の名物料理と言えば、うなぎ、餃子。まずは単純にその二品が頭に浮かぶのですが、そのうなぎ料理の有名店が浜松駅前の八百徳です。駅の北側に本店、南側に支店がありますが、今回は支店の方に訪れました。
駅前のロータリーを抜けるとすぐにあり、大きな暖簾が揺れています。八百徳は創業が明治42年だそうで、屋号から想像できるように元々は八百屋だったそうです。浜名湖方面まで野菜の行商に出かけ、帰りに浜名湖のうなぎを仕入れて浜松で売っていたのが始まりなんだとか。今ではうなぎ料理専門店に衣替えし、その筋では知らない人もいないくらい、他府県にもよく知られる有名店となりました。もちろんですが、メニューはうなぎに関するもののみ。厳選した国産のうなぎを産地直送のお米と秘伝のタレで仕立てて、訪れる人々を魅了します。

本来のコク深い旨味が、存分に堪能できる。

今回は特上重をいただきました。テリテリに焼き上げられた鰻。三度のタレ付け焼きで、見本写真みたいに綺麗な光沢を放っていて、見た目はこってりしていそうに見えるんですが、食べてみて驚き。舌の上で綻んでゆく柔らかさと、意外なほどあっさりしています。もちろんいい意味で。ふわふわとして柔らかく、全く臭みもなく、鰻本来のコク深い旨味が存分に堪能できます。秘伝のタレとご飯の相性も流石。鰻重箱を突付く箸の小気味いい音まで楽しんで、思わず鳴らす舌鼓。
八百徳では「お櫃鰻茶漬」も人気メニュー。名古屋で言うところのひつまぶしで、お櫃に盛られた鰻重をまずはそのままいただき、次に昆布だしのお茶をかけてさっぱりとしたお茶漬けでいただくものです。駅からも非常に近いので、次回浜松を訪ねた時にはぜひいただきたい名物です。

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