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長浜鉄道スクエア 長浜鉄道スクエア

長浜鉄道スクエア

ながはまてつどうすくえあ □滋賀県長浜市
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文明開化の息吹を伝える、日本最古の駅舎。

文明開化のシンボルとして、明治5年(1872年)に日本で初めて東京の新橋と横浜間に開通した鉄道。それ以降、革命的なスピードでこの国の何もかもを運んでは日本の近代化を進めました。それからもう150年近くが経とうとしている今、ヒトやモノを運ぶ拠点として全国には10,000以上もの駅があります。そしてその数と同じだけの駅舎があり、それぞれに歴史と特徴を持っているわけです。巨大な要塞みたいな駅、鄙びた小さな木造の駅、洋風の石造りの風格ある駅。丁寧に管理されたピカピカの駅舎もあれば、壊れかけの映画館みたいに放ったらかしにされた駅舎もあり…。その中でも現存する日本最古の駅舎が、琵琶湖の北東、古くから北国街道の城下町として栄えた長浜にあります。

窓枠を囲む赤レンガや、屋根に立つレンガ造りの煙突。

この町はそれほど大きな町ではありません。背の高いビルもありませんし、駅を降りるとすぐにのどかで大きな空が見えます。黒壁スクエアをはじめ、誰の心にも懐かしく響いてくるような情景が町のあちらこちらに残り、そぞろ旅の客情を満たしてくれます。その長浜の玄関口に長浜鉄道スクエアという観光施設があり、そこに日本最古の駅舎が保存され公開されています。
建物は2階建ての洋館です。この駅舎が完成したのは明治15年。外観はいかにも駅といった感じでもなく、どちらかというと可愛らしい洋風の屋敷といった雰囲気。窓枠を囲む赤レンガや屋根に立つレンガ造りの煙突が、例えば南仏の葡萄畑に立つ家を彷彿とさせます。中に入ると回り階段や暖炉、彫刻が施された手すりなど、派手ではないものの華麗に飾られた内装が目を引きます。待合室や駅長室もそのまま残されていて、そこに置かれた古時計やランプ、ビロード張りの長椅子が、静かに文明開化の気風を物語っています。

今日もまた、この場所で新しい記憶が作られる。

長浜鉄道スクエア

今見ても新鮮な美的感覚が伝わってくるのに、明治初頭の長浜の人たちにはどんな風に見えたんだろうと勝手な想像を働かせたり。アンティークな空気感に身を浸しながら、今日もまた今まで知らなかった場所で新しい記憶が作られていくことを楽しみました。
長浜鉄道スクエアには、他にも湖北の鉄道について詳しく知ることのできる「長浜鉄道文化館」、かつて北陸線を走ったSLなどの名車両を展示する「北陸線電化記念館」が併設されていて、鉄道模型や実車など鉄道ファンにはたまらない施設です。長浜に来ると、観光客で賑わう黒壁スクエア一帯や琵琶湖畔にそびえる長浜城に目が行きがちですが、日本最古と貴重な史料がある長浜鉄道スクエアも見逃せないスポットです。

photo.

photo_by_Shigeyama_CC_BY-SA_2.0_from_flickr.com
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アクセスマップ

詳細情報

名称 長浜鉄道スクエア
所在地 滋賀県長浜市北船町1-41
問い合わせ先 0749-62-4111 | 長浜市観光振興課
休業日 無休
料金 入館300円
駐車場 なし
公式サイト http://kitabiwako.jp/tetsudou/
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/長浜鉄道スクエア
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023582-d1424418-Reviews-Nagahama_Railway_Square-Nagahama_Shiga_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 200808                         

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