朝護孫子寺
ちょうごそんしじ □奈良県生駒郡平群町
巨大な張り子の寅で有名な、「しぎさん」。
お寺にしては長く難しい名前がついていますが、一般的にはこの寺の境内が広がる山にちなんで「しぎさん」と呼ばれています。逆に普通に信貴山と言うと、通常は朝護孫子寺のことを指します。それほど、山と一体と認識されて親しまれている寺院です。
まず朝護孫子寺で有名なのは、境内に入ってすぐにある巨大な張り子の寅。後ろの山腹に舞台造りの本堂も見え、記念写真の撮影場所として大人気。境内はとても広くて、山の起伏に沿うようにしてあちらこちらに堂宇が立ち並びます。厳粛とか静謐という雰囲気ではなく、どことなく庶民的で明るい感じのする境内です。
境内に入ってすぐにある巨大な張り子の寅は、記念写真の撮影場所として大人気。
いたるところに、張り子の寅が置かれている。
創建は不明とされますが、寅の年、寅の日、寅の刻に四天王の一角とされる毘沙門天が聖徳太子の元に降り立ち、その後の成功を加護したことから、聖徳太子がその開基であるという伝承もあります。また信貴山のいたるところに張り子の寅が置かれているのも、その伝説が由縁となっているのだそう。
古くからたくさんの檀家を抱え栄えていましたが、戦国時代には松永久秀の居城として信貴山城が築かれたため、織田信長の攻略によって城だけでなく朝護孫子寺もろとも焼き払われたそうです。その後豊臣秀頼によって再興されましたが、本堂はさらに1951年の焼失によって1958年に再建されたものです。
信貴山の多くの張り子の寅が置かれているのは、毘沙門天が聖徳太子の元に降臨した寅の年、寅の日、寅の刻に因んでいる。
そこに道があると信じることでしか、前に進めない。
その本堂での名物が「戒壇めぐり」。本堂の階下にある真っ暗闇の回廊をめぐります。どれだけ目を開いても何も見えない、果たして自分の目が開いているのかさえ分からない暗闇を、ただ手探りで進みます。そこに道があると信じることでしか前に進めない、ある意味貴重な体験でした。
また寺宝として代々引き継がれてきたのが「信貴山縁起絵巻」。平安中期に信貴山で修行した命蓮上人に関する説話を描くものですが、その卓越した技術と表現力から、日本史上の絵巻の一大傑作だと評価されています。今は奈良市の奈良国立博物館で見ることができます。
photo_by_TANAKAJuuyoh-_CC_BY_2.0_from_flickr.com
山頂付近一体にあるので、境内には高低差も多い。そのことで朝護孫子寺独特の景観を作り出されている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 朝護孫子寺 |
---|---|
所在地 | 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1 |
問い合わせ先 | 0745-72-2277 | 朝護孫子寺 |
休業日 | - |
料金 | 本堂戒壇めぐり:100円 |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.sigisan.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/朝護孫子寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121312-d1385907-Reviews-Shingisan_Chogosonshiji_Temple-Heguri_cho_Ikoma_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200901 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。