山本屋総本家・味噌煮込みうどん
やまもとやそうほんけ・みそにこみうどん □愛知県名古屋市
極太・極固の麺を味噌で煮込む、「名古屋めし」の代表格。
目の前に出された土鍋からは、まだぐつぐつと音が聞こえます。蓋を開けてみると、浦島太郎のような湯気の固まりがぼわんと立ち上ぼり、その霧が晴れるとそこにあるのは名古屋名物・味噌煮込みうどん。濃い味が特徴のいわゆる「名古屋めし」の代表格です。
例えば甲州のほうとうなど、味噌を溶かしたつゆで煮込む麺料理が各地にありますが、ここ名古屋の味噌煮込みうどんもずいぶん独特。一人一人に小さな土鍋で煮込むこと、太くて固い麺はわざと芯が残る状態で出されること、蒸気を逃がす穴がない蓋をひっくり返して取り皿として使うこと、白飯と一緒におかず感覚で食べること。古くから名古屋では素朴な家庭料理としてどこの家でも作られていたものだそうで、だからこそ旅の途中にいただくご当地グルメとしてはとても魅力的な存在です。
「名古屋めし」の代表格である味噌煮込みうどん。その最も有名なお店が「山本屋総本家」。
旨味が湯気となり、嗅覚にたどり着く。
そんな味噌煮込みうどんの名店が、大正時代の創業という老舗、山本屋総本家。市内を中心にいくつかの店舗がありますが、せっかく観光でやってきたんだからと行列も覚悟で栄にある本店へ。小綺麗な店内のテーブルはいつも満席で、そして人数分の土鍋から湯気立ち上ります。
八丁味噌がベースのつゆが、煮立った状態で出される激アツの味噌煮込みうどん。蒲鉾、白ネギ、油揚げといった具が沸き立つつゆに弄ばれ、それらから染み出した旨味が湯気となり嗅覚にたどり着くと、もう見ているだけで美味しいのが分かってきます。
八丁味噌がベースの出汁には、煮込まれた具材の旨味が溶け出して美味。
噛むのに一苦労するくらいの、強烈な弾力。
国内産の小麦粉だけで打つといううどんは、味噌煮込みうどんの王道と言える極太・極固。もちろん芯もちゃんと残っていて、噛むのに一苦労するくらいの強烈な弾力があります。食べ終わるまでまだまだ熱いつゆは、味噌の風味を漂わせながら後味に残るふんわりとした甘味が特徴です。最後にぽんと割り入れられていた生卵を崩すと、よりまろやかな味になりまた美味。強力な麺との絡みも抜群で、渾然一体となった旨さはまさに名古屋に味噌煮込みうどんあり、といった印象でした。
ちなみに名古屋には山本屋本店という別の系列店もあります。ちょっとややこしいんですがもともとは同じお店だったのだそう。それぞれに少しだけアレンジが違うそうで、食べ比べてみるのもまた名古屋めしを満喫することの醍醐味です。
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国内産の小麦粉だけで打つという麺は、味噌煮込みうどんの王道と言える極太・極固。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 山本屋総本家・味噌煮込みうどん |
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所在地 | 愛知県名古屋市中区栄3-12-19 |
問い合わせ先 | 052-241-5617 | 山本屋総本家・本家 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://yamamotoya.co.jp/day/index.html |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23000111/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g14134968-d7139587-Reviews-Yamamotoya_Sohonke_Honke-Sakae_Naka_Nagoya_Aichi_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
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