肥後橋商店街
ひごばししょうてんがい □大阪府大阪市
全長わずか79m、日本一短い商店街。
全長わずか79m。野球で言うと平凡なレフトフライくらいの、そんな距離しかない肥後橋商店街は、日本一短い商店街。アーケードの下に並ぶ店舗の数は20ほどしかありません。大きなビルが立ち並ぶオフィス街の谷間に、こっそり隠れるようにして商店街があります。
普通に歩けば1分もかからず通り抜けてしまうくらいの長さ。ちなみに最寄りの京阪渡辺橋駅からわずか2駅の天満橋駅には、全長約2600mという日本一長い商店街・天神橋筋商店街があり、その対比が際立ちます。
大阪都心のビジネス街に埋もれるように、全長わずか79mの日本一短い商店街。
短いながら立派なアーケードがあった。
2016年にアーケードが撤去された。
天下の台所と呼ばれた、大阪の一翼。
短いがゆえに店が少なく人もまばらで、外から見るとお世辞にも活気のある通りとは言えない肥後橋商店街。でもよく見るとちゃんと立派なアーケードがあるし、入口には堂々たる肥後橋商店街の文字。それに一歩歩き出してみると、並ぶお店に場末の商店街みたいな寂れた雰囲気は全くなく、逆にどのお店もそれぞれのカラーを出して元気に営業しています。ただあまりにも短いので、人が少なく見えるだけなのかもしれません。
アーケードの下に入ると、そこにはこの商店街のオリジナルな雰囲気がしっかりと息づいています。どこか地にしっかりと足を付けた堅実な感じがします。それもそのはず、江戸時代このあたりには諸藩の蔵屋敷が立ち並び、米や魚など諸国の物産品が集まっていたそうです。天下の台所と呼ばれた大阪の、古くから一翼を担っていた自負があるのです。だから商売人には誇りがあるし、店内にもどこかゆったりとした余裕があります。
江戸時代このあたりには諸藩の蔵屋敷が立ち並び、米や魚など諸国の物産品が集まっていたのだそう。
短い通りには、凝縮された歴史が詰まっている、
バブル期に周辺の土地価格が急騰し、大手資本により次々と土地が買われ、近代的で巨大なビル群が出来ていった街、肥後橋。次はこの商店街が地上げされるのか、という時にバブルが崩壊したそうです。だからこの商店街は時が止まったように、周囲とのコントラストが際立ちます。時代に取り残された町。しかし、そのことによって古きよき商人の記憶を紡いだ事実。短い通りには、凝縮された歴史が詰まっています。
NEWS! | 肥後橋商店街のアーケードが、2016年に撤去されました。日本一短い商店街の文字も取り外されました。なんだか少し寂しい気持ちになりますが、通りはぐんと明るくなり、また今までとは少し違う賑わいが生まれそうな感じです。 |
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町の片隅には、この町の歴史が染み込んだ光景があった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 肥後橋商店街 |
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所在地 | 大阪府大阪市西区江戸堀1-1 |
問い合わせ先 | - | 肥後橋商店街振興組合 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d5512936-Reviews-Higobashi_Shopping_Street-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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