太安萬侶墓
おおのやすまろのはか □奈良県奈良市
のどかな茶畑の片隅から、世紀の大発見。
奈良盆地を形成する東部の山を越え、大和茶の生産で有名な山里・田原。山や丘陵地の斜面には茶畑が広がり、のんびりとした里山の風景が印象的です。のどかな空気は平和そのもので、童謡にも出てきそうな風景。
そんな静かな山里が日本中の注目を集め話題になったのが昭和54年。一面に広がる茶畑の中から、太安萬侶の墓が発見されたのでした。
昭和54年。一面に広がる茶畑の中から、「古事記」の編纂で知られる太安萬侶の墓が発見された。
太安萬侶墓の説明板。
周囲には今も茶畑が広がっている。
永遠を過ごすには、とても素敵な場所。
小学校でも習う日本史の有名な書物、古事記の編者と言われてきた太安萬侶。実は彼にまつわる資料がほとんどなく、それまでは実在したかどうかも分からない謎の人物でした。しかしこの墓と一緒に発見された銅製の墓誌には、しっかりと太安萬侶の名が刻まれており、没年が723年と記されていました。
まさかの茶畑から生まれた歴史的大発見、普段は静かだった農村も当時は大騒ぎだったそうです。見つかった墓はその後整備され、今見られるのは石碑と小さな円墳。あの頃の喧騒はなく、里山らしい風が吹き抜けるその場所は、永遠を過ごすにはとても素敵な場所に見えました。
太安萬侶墓がある茶畑の小山から降りる一本道。向こう側の山にも茶畑が見える。
石の水鉢や花立も設けられていた。
斜面地に円墳として建立された。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 太安萬侶墓 |
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所在地 | 奈良県奈良市此瀬町 |
問い合わせ先 | 0742-34-4739 | 奈良市観光企画課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/太安万侶 |
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LAST VISIT | 201911 |
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