長谷寺
はせでら □奈良県桜井市
国内有数の観音霊場は、季節ごとに色付く花の御寺。
花の御寺、4月には桜6000本、5月には牡丹7000株。初夏のアジサイに秋の紅葉。3月に訪ねた時にはちょうど梅の見頃でした。長谷寺には季節を彩る花木が次々と咲き、参拝者を迎えてくれます。梅の花は白色や桃色、小さなぼんぼりのような可憐な花房を細い枝に散りばめています。奈良盆地と比べると標高のある山あいに佇む長谷寺にも、その日は確かに春が近づいていました。
壮大な境内と堂塔、また美しい自然の景観で知られる長谷寺。8世紀前半の創建と伝わり、奈良でも屈指の古刹。
表参道から見る、長谷寺の境内入口。
「登廊」から道が伸びる子院「月輪院」。
8世紀前半の創建と伝わる、奈良でも屈指の古刹。
長谷寺は真言宗豊山派の総本山で、西国三十三箇所札場の第8番札所。大和と伊勢を結ぶ初瀬街道沿いに小高い、初瀬山の中腹に境内があります。8世紀前半の創建と伝わり、奈良でも屈指の古刹です。参道の正面に構えるのが、正門の仁王門。その名の通り、門の左右には激しい表情をした金剛力士像が控えています。また前後に飾られた龍の透かし彫りも見事。
そして仁王門をくぐるとすぐに始まるのが、長谷寺の名物でもある登廊。本堂まで、399段の階段でつなぐ回廊です。観音様へ深い帰依を表現するような真っ直ぐな回廊、全体に木造の屋根があり、美しく等間隔に並んだ柱、そして無数に貼られた参拝者の札が風情を醸し出します。
「花の御寺」とも言われる長谷寺には季節を彩る花木が次々と咲き、参拝者を迎えてくれる。
参拝者を出迎える重文の「仁王門」。
境内には美しい情景にあふれている。
本堂の東側からの外観。
392段に渡って続く「登廊」。
高さは10mを超える国宝、十一面観音立像。
登廊を上がりきると、国宝の本堂があります。数度の再建を経て、現在の建物は徳川家光の寄進によって1650年に築かれたものです。山の斜面に南を正面にして建つ本堂は、清水寺と同じように床が崖にせり出した懸造になっています。そしてその堂内に安置されているのが、本尊の十一面観音立像。高さは10mを超える巨大な観音様で、室町時代に作られたものです。木造彫刻の仏像として、国宝・重文に指定されているものの中では国内最大のものだそうです。長谷寺は日本でも有数の観音霊場として知られているのです。
その巨大さで見る者を圧倒する国宝の本堂。清水寺と同じように床が崖にせり出した懸造になっている。
舞台から見た本堂の正面。「大悲閣」の扁額。
丸い形が印象的な「長谷型の灯籠」。
仏絵や仏像が並び、威厳に満ちた空間。
通常の礼拝をする場所から見上げても相当な大きさに驚きますが、ちょうど特別拝観が催されていて、十一面観音立像が立つ奥の正堂に入ることができました。正堂は本堂の中にもうひとつの建物があるような感じで、正堂の中の回廊は頭を打ちそうなくらい天井が低く、身を屈めながら進みます。すぐにあるひとつの部屋への入口があり、そこには観音様の巨大な足首だけがのぞいています。
その部屋に入れば見上げんばかりの大きな観音様、それを取り囲むように仏絵や仏像が並び、威厳に満ちた空間。背後にも回り込み、一周することができます。立札があり、観音様の足を触りながら願い事を祈るように記されています。たくさんの参拝客の願いを受け、ピカピカに光った足に触れます。由緒ある寺院のまさに心臓部。ありがたい気持ちで願い事を伝えました。
撮影はできないが、本堂に安置される本尊の「十一面観音立像」は高さは10mを超える巨大なもので一見の価値あり。
本堂のすぐ脇に建つ、1650年再建の鐘楼。
西国三十三ヶ所霊場の第8番札所。
本堂からは初瀬の山々を見晴らす。
「登廊」は仁王門から本堂まで続いている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 長谷寺 |
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所在地 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
問い合わせ先 | 0744-47-7001 | 長谷寺 |
休業日 | - |
料金 | 入山料:中学生以上500円、小学生250円 |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.hasedera.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/長谷寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022860-d1382935-Reviews-Hasedera_Temple-Sakurai_Nara_Prefecture_Kinki.html |
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