道の駅すず塩田村
みちのえきすずえんでんむら □石川県珠洲市
伝統的製法で作る塩の、異次元的な旨味。
能登半島の最北、輪島市から禄剛崎へ向かう県道249号線は、海岸線をトレースし、豊かな日本海の情景が続く爽快なドライブウェイ。海が運んでくる季節の知らせに青々と芽吹いた緑が美しい5月、流れる車窓の風景の中にふと見つけたのは小さな塩田でした。そこは道の駅すず塩田村。海沿いに目立つオレンジ色の建物が目印です。
このあたりでは海水から作られる塩が特産物。その製法が名物になっていて、江戸時代から続くという伝統的な「揚げ浜式製塩法」という方法。今では日本では数ヵ所しか行われていないそうです。
道の駅すず塩田村では伝統的な「揚げ浜式製塩法」で、今も実際に塩が作られている。
旨味を引き出すために、23時間も煮詰める。
人力で汲み上げた海水を、砂を敷き詰めた塩田に手桶でまき、日光で乾燥、塩分を含んだ砂を集め、そこに海水をかけて塩分濃度の高い「かん水」を作り、最後に釜で煮詰めて塩の結晶を取り出す、という大変な手間のかかる方法。旨味を引き出すために、23時間もかけてじっくり煮詰めるそうです。
そんな風に丁寧に丁寧に作られ、海水のミネラルを豊富に含む塩はほのかな甘味と確かな旨味があります。土産物コーナーで普通の食塩と比べながら試食してみるとその違いは歴然。粗い粒の塩は、最初の塩辛さのあとにじわじわと口の中にコクある旨味が広がってきます。まろやかなその味は、今まで経験した塩じゃない別のものを味わっている感じ。お土産に一袋の塩を買いました。
海水を人の手で汲み上げ、天日で濃縮してから23時間炊き上げるという手間暇をかけた製法で作られる。
塩作りを体験できるサービスも人気。
道の駅すず塩田村の敷地では、昔ながらの製法で今も塩が作られています。そこで観光客も塩作りを体験できるサービスもあり人気を博しています。ドライブ途中の休憩に、塩サイダーと塩アイスを購入。さっぱりとした味の中に、まろやかな自然の塩の風味が混じり合い美味でした。
道の駅にある「塩の資料館」。人間の生活に欠かせない塩について学ぶことができる。
すぐそばの砂浜にいたカモメの群れ。
特等席をゲットしたカモメ、心地良さそう。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 道の駅すず塩田村 |
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所在地 | 石川県珠洲市仁江町1-12-1 |
問い合わせ先 | 0768-87-2040 | 奥能登塩田村 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 敷地内無料駐車場 |
公式サイト | http://enden.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/道の駅すず塩田村 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1021237-d6756998-Reviews-Michi_no_Eki_Suzu_Endenmura-Suzu_Ishikawa_Prefecture_Hokuriku_Chubu.html |
LAST VISIT | 201005 |
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