長門湯本温泉・恩湯
ながとゆもとおんせん・おんとう □山口県長門市
NEWS! | 長門湯本温泉・恩湯は2017年の閉館後3年をかけて再建され、モダンな和風の建物で2020年にリニューアルオープンしました。 |
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素朴な湯町風情に佇む、レトロな温泉。
港から少し入った山間に、こぢんまりとした温泉街を持つ長門湯本温泉。最近はガイドなどでも頻繁に取り上げられ、その素朴な湯の町風情と、確かな泉質が人気を呼んでいます。
開湯は1427年と伝わる歴史ある温泉で、昔から共同浴場は恩湯と礼湯のふたつが存在していました。かつては上の礼湯を武士や僧侶、下の恩湯を庶民が使っていたといい、今も昔と変わらず良質な湯を出し続けています。
温泉街の中心を流れる音信川。川沿いに十数軒の温泉旅館が情緒たっぷりに立ち並びます。音信川に架かる数本の橋のうち、千代橋のそばにあるのが恩湯です。レトロなネオンが哀愁ただよう、恩湯はこの長門湯本温泉のシンボルでもあり、また町の人々がこよなく愛する日常の場所でもあります。恩湯に入るのは、そんな日常にちょっとお邪魔させてもらう感覚で。
開湯は1427年と伝わる歴史ある長門湯本温泉で、恩湯はシンボル的な存在。(写真は以前の建物)
この時は鯉のぼりが気持ち良さげに泳いでいた。
温泉街の中心を流れる音信川。
加温も加水もしない、完全源泉かけ流しのお湯。
立派な石造りの浴槽は重厚な雰囲気で、年月を経た独特の鈍い輝きが印象的です。壁面に湯口があり、無色透明、かすかな硫黄臭のする湯が滔々と流れだし、溢れています。加温も加水もしない完全源泉かけ流しのお湯は、約39℃と比較的ぬるめで、立っても胸のあたりまでお湯がある深い浴槽での長湯も楽しめます。そしてなんといっても、肌にまとわりついてくるようにトロンとした湯の質。PH9.59という日本でも有数強アルカリ温泉であるがゆえです。ぬるめのお湯にじっくり浸かれるため、ほんとに体の芯から温まります。まったりと体を包み込んで癒し、出たあとには肌がすべすべです。
「公衆洗濯場跡」に見られるように、古くからこの町では豊かな温泉が生活に利用されていた。
レトロな温泉街に妙にマッチしていたネオンの看板。
近くの冷湯はその昔、武士や僧侶が利用した。
すぐそばには、今はひっそりとした残像の世界。
外に出て、川沿いのベンチで湯冷まし。恩湯の軒先にある赤い丸ポストを眺めながら心地よい風を楽しんでいると、ふと恩湯の脇の路地を奥に歩きたくなり、そこにはいくつかのひなびた街角の風景を発見しました。
今はもう客をとることをやめた古びた温泉旅館があり、薄暗くひっそりとした湿っぽい路地裏。建物の陰に隠れるようにして細々と暖簾を掛ける居酒屋や、崩れかかった木壁の宿。風化しかけた昭和の名残が懐かしく、そして同時に切ない気分にさせます。
どこから来てどこへ行くのか分からないような年老いた野良猫が路地を横切り、異世界に迷い込んだような錯覚に拍車をかけます。かつては華やいだこの路地裏、今はひっそりとした残像の世界。どこか心の片隅に語りかけてくるその路地に魅了され、しばらくあたりをさまよい歩きました。
昭和レトロが魅力的だった、以前の恩湯入口。店頭の赤ポストもいい味を出していた。
恩湯の裏山には「住吉神社」が鎮座する。
温泉街には今も懐かしい風景がたくさん残る。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 長門湯本温泉・恩湯 |
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所在地 | 山口県長門市深川湯本2265 |
問い合わせ先 | 0837-25-4507 | 湯本温泉市営公衆浴場恩湯 |
休業日 | 第1火曜日 |
料金 | 大人:200円、小人:100円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://onto.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/長門湯本温泉 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023691-d1425492-Reviews-Yumoto_Onsen-Nagato_Yamaguchi_Prefecture_Chugoku.html |
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