黒神埋没鳥居
くろかみまいぼつとりい □鹿児島県鹿児島市
溶岩に埋もれた、鳥居が語るもの。
桜島の東側にある黒神地区。このあたりは大正時代の大噴火によって、集落が丸ごと噴出物に飲み込まれてしまったという悲しい歴史を持っています。その噴火は他にも7つの地区を飲み込み、大量に噴出した溶岩は、当時は島だった桜島と対岸の大隅半島を陸続きにしてしまったといいます。
そんな悲惨な体験を、後世に語り継ぐのがこの黒神埋没鳥居です。周辺の700近い世帯を飲み込んだ溶岩流。この鳥居だけがかろうじて頭を出していたといいます。高さは3mの鳥居でしたが、今地表に出ているのは1mほど。
大正時代の大噴火で集落が丸ごと溶岩に飲み込まれてしまった黒神地区。その悲劇の象徴が「黒神埋没鳥居」。
鳥居の上部だけが地表に残されている。
鳥居の奥にある小さな祠。
今もこの大地の下には、村が眠っている。
溶岩を取り除いて村を掘り返すことを諦め、新たな大地としてその溶岩の上に村を作ることを決定した際、この鳥居を復興のシンボルとしたそうです。神社の本殿は今も地面の下に眠っています。
中学校の横の細い路地に埋まっていて、今は自分の腰ほどの場所に見下ろす埋没鳥居。すぐ隣には奇跡的に生き残ったアコウの老樹がひっそり立っていて、静かに何かを語りかけてくるようです。それらは今もこの大地の下には当時の村が眠っていることを伝え、そして自然の脅威を今に教えてくれていました。
この地面の下には集落全体も埋まったまま。新しくできた大地の上で、集落の復興が図られた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 黒神埋没鳥居 |
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所在地 | 鹿児島県鹿児島市黒神町黒神神社 |
問い合わせ先 | 099-216-1327 | 鹿児島市観光振興課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://www.sakurajima.gr.jp/tourism/000352.html |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298211-d1626634-Reviews-Buried_Shrine_Gate-Kagoshima_Kagoshima_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
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