松葉・にしんそば
まつば・にしんそば □京都府京都市
創業160余年、京都にしんそばの元祖。
京都でそばといえば、にしんそばが有名。海のない京都では、にしんの干物・身欠きにしんは重要なタンパク源でした。それをそばと合わせたというもの。どちらかというと庶民の食べ物であり、考案された当初から古都の人々に広く愛されました。
そんなにしんそばの元祖が松葉本店。四条通を西へ、鴨川を渡ったところにあります。有名な南座の隣、そしてそこは祇園の表玄関。昔からのシンプルで静かな店内で、窓から鴨川の情景を眺めながらいただきます。
祇園で創業160年以上を数える松葉本店は、京都名物「にしんそば」発祥の名店。
四条通、南座の横という絶好の立地。
店頭で持ち帰り用や贈答用も販売している。
そばの下に隠れている、松葉本店のにしん。
松葉本店のにしんそばは、にしんは丼の底、つまりそばの下に隠れています。熱い出汁の奥底で、その凝縮された旨味をじわじわと染み出させます。昆布と鰹のあっさりとした合わせ出汁が、時間がたつにつれて味を変化させてゆくのを楽しみます。
そばの下からひっぱり上げたにしんは、想像してたよりずっと大きくて肉厚。よく脂の乗った北海道産の身欠きにしんを秘伝の製法で炊き上げたという逸品で、なるほどその甘味と旨味といったら思わず笑みがこぼれる美味しさです。もちろんそばとの相性も想像通りに絶品。さらに別皿で用意された刻みネギは好みで丼にかけ入れるんですが、一度に入れずに徐々に入れることによって、たえずシャキシャキ感を楽しみます。なんといっても瑞々しいネギの香りがにしんそばにはぴったりなのです。
明治15年にメニューに追加された「にしんそば」の元祖。そばの下ににしんが隠れているのが松葉流。
松葉のにしんは大きくて肉厚。
2階からは鴨川の風景も楽しめる。
1860年に、芝居茶屋として創業したという老舗。
松葉本店は1860年に芝居茶屋として創業したという老舗で、にしんそばが誕生したのは1882年(明治15年)だそうです。レトロな店内には重ねた時を記すように、たくさんのメニュー札があります。結局はいつもにしんそばを頼んでしまうのですが…。
過ぎた時間の積み重ねって、近寄りがたいほどの威厳を漂わせる時と、近寄りやすい優しさや親近感を漂わせる時がありますが、松葉本店はまさに後者。鴨川から差し込む柔らかな陽光が、そんな松葉本店をさらに優しく包みます。味も雰囲気も、創業160余年という老舗の誇りと余裕を感じさせるお店でした。
1860年に芝居茶屋として創業したという老舗、店構えも伝統を感じられる。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 松葉・にしんそば |
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所在地 | 京都府京都市東山区四条通大橋東入川端町192 |
問い合わせ先 | 075-561-1451 | 松葉本店 |
休業日 | 水曜日 |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://www.sobamatsuba.co.jp/ |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26001629/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298564-d1701160-Reviews-Matsuba_Soba-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201902 |
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