ひがし茶屋街
ひがしちゃやがい □石川県金沢市
「北陸の小京都」、その真髄を見る。
兼六園の北東、浅野川の北側の一帯は、金沢が「北陸の小京都」と呼ばれる所以がここにありそうな、情緒あふれる町並みが広がります。このあたりは古くから「ひがし茶屋街」と呼ばれ、かつては遊郭があった場所。今でも一見さんお断りという料亭も少なくありません。
町には至るところに歴史を感じさせるシーンが隠れています。石畳が敷き詰められた通りや紅殻格子など、建物だけを見て歩いても十分に楽しめる町。そして町角を曲がるたびに新しい発見があって、散策は時間を忘れて続きます。金沢百万石の城下町の風情、時折どこからか芸妓が奏でる三味線や太鼓の音が聞こえてきます。まさに風流。夜になれば軒灯が優しい光を通りに落とし、通りは柔らかな明るさに包まれます。
かつては遊郭があった場所で風流な佇まいはそのままに、「北陸の小京都」と呼ばれる。
石畳が敷き詰められたメインストリートを歩く。
多くの建物に見られる上部にガラスを入れた「高窓雨戸」。
94棟が伝統的建造物に指定されている。
入り組んだ路地にも風情が漂う。
揺れる柳の葉が、時間の感覚を麻痺させる。
明治初期までに建てられた建物が多く、中でも有名なのが重要文化財にも指定されている茶屋「志摩」。茶屋様式と呼ばれる独特の建物で、「懐古楼」などと同じく江戸時代の建築です。木虫籠(きむすこ)と言われる美しい出格子、2階部分が1階より表にせり出しているのが特徴です。メインストリートにはそんな茶屋様式の建物が見事に並び、その光景は必見の価値あり。揺れる柳の葉が時間の感覚を麻痺させ、まさに江戸時代に旅をしたような感慨に浸れます。
通りを歩くと格子窓から漏れるほのかな明かりが印象的で、通りを抜ける微風が暖簾を揺らしています。最近は伝統を守りながらも観光地として整備されてきました。今までは入れなかった店も、いくつかは中を見られるようになっています。その中には金沢の名物を扱うお店も多く、加賀棒茶の専門店や緻密で繊細な和菓子のお店などが人気を集めています。
メインストリート入口付近。青柳が揺れる、ひがし茶屋街の代表的な景観。
江戸時代より親しまれた銭湯「東湯」。(現在は閉店)
現代でも人が暮らし続けている。
時折出会う、昭和な感じがまた素敵。
金沢の市章は街の雰囲気に似合っていた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | ひがし茶屋街 |
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所在地 | 石川県金沢市東山 |
問い合わせ先 | 076-232-5555 | 金沢市観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10212.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/東山ひがし |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298115-d1384984-Reviews-Higashichaya_Old_Town-Kanazawa_Ishikawa_Prefecture_Chubu.html |
LAST VISIT | 201005 |
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