湯原温泉

美作三湯のひとつ、川底から湧き出す「砂湯」が名物。

奥津、湯郷と並んで美作三湯として親しまれている湯原温泉は、中国道湯原ICから旭川沿いの道をどんどんと山へ深く入ったところにあります。両側に高い山が迫る谷間、川に沿って大小20軒ほどの温泉宿が立ち並ぶ温泉街があります。山間にこっそり花咲いたようなこぢんまりとした町ですが、旅行作家・野口冬人による有名な露天風呂番付では西の横綱に戴冠された「砂湯」で、全国的に知られた温泉です。
砂湯は湯原ダムの真下にある、川底から噴き出す温泉を楽しむ野趣あふれる混浴露天風呂。川底の砂をぽこぽこと巻き上げ湧くことから、砂湯と呼ばれるようになりました。自然石で囲まれた熱さが異なる3つの湯船があり、どの湯船にも湯口はありません。無色透明で無味無臭のさっぱりしたお湯は純然たる噴出源泉かけ流し。また高さ74mという巨大な堤防が目前にそびえ立つ光景も一種壮観です。地元の組合で管理されていて、24時間無料というのもありがたい温泉です。

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湯原温泉は美作三湯のひとつ。湯原ダムの直下にある、川底から湧く温泉である露天風呂「砂湯」が有名。

「千と千尋の神隠し」の舞台にもなった、老舗旅館・油屋。

至高の風景、まさに天然良質の露天風呂に浸りながらまったりとくつろげば、ふと鼻唄を口ずさんだり。他の入浴客もいることを思い出して、ピタと歌うのを止めたんですが、そうするとまた別の歌声がどこからともなく聞こえ出し、同じ気分で湯を楽しんでいることが面白く思えました。
ちなみに湯原温泉街の老舗旅館・油屋は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台になった同名の旅館のモデルにもなった名旅館。創業300年以上を誇る歴史があり、その風格漂う優雅な造りはジブリファンならずとも一見の価値ありです。

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湯原温泉街の老舗旅館・油屋は、「千と千尋の神隠し」の舞台になった同名の旅館のモデルにもなった名旅館。

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