橋本食堂・須崎鍋焼きラーメン

須崎名物、鍋焼きラーメンの旗艦店。

須崎市の名物は、土鍋や鉄鍋でぐつぐつと煮込む、その名も鍋焼きラーメン。市内各所にのぼりが立ち、町の観光資源としての役割も果たしています。今回訪れたのは、休日には行列も必至の一番人気店、橋本食堂です。ちょうど隣のテーブルでは雑誌の取材が行われていたように、鍋焼きラーメンと言えば橋本食堂といった具合の代表的な存在です。
須崎の鍋焼きラーメンにはいくつかの基準があり、例えばスープは親鳥の鶏ガラの醤油ベースであること、麺はストレートの細麺で硬めに茹で上げること、具は親鳥の肉・葱・ちくわ・生卵であること、などなど細かく決められているそうです。なので約50軒あるという鍋焼きラーメンを出す店のどれもが、ほぼ同じような見た目。でもこの橋本食堂においては、店内の熱気からして他の追随を許さないほどの人気を誇ります。

土鍋でスープがぐつぐつと煮立った状態で提供される。シンプルながら奥が深い旨味が特徴。白ごはんも一緒に注文するのが須崎流。

食べ進むほどにクセになる、しっかりとした味。

ぐつぐつと煮立ったまま出される熱々のスープは、あっさりとした風味を残しながらしっかりと鳥ガラの旨味を出していて、細麺がそのスープをたっぷり吸い取って舌に広がらせます。
食べ進むほどにクセになるしっかりとした味で、地元の方が必ず一緒に注文するという白飯のおかずにさえなるのも頷けます。
ぷかぷかと浮かぶ生卵を好みのタイミングで割り混ぜるとまた新しい味。最後まで湯気が立ち、全く冷めないのはさすが土鍋効果。単に地方のご当地B級グルメという言葉では語れない、新しいジャンルの名物料理でした。

「日本一熱いラーメン」とも言われる須崎鍋焼きラーメン。50年以上、地元で親しまれている。

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