曳山博物館

子供歌舞伎の晴舞台、日本三大山車祭りのひとつ。

長浜の桜が満開になる４月中旬に行われ、普段はもの静かな町が震えるように賑わう祭りがあります。長浜曳山まつりがそれで、400年以上続き、日本三大山車祭りとされる伝統の祭りです。
長浜市内には地区ごとに13台の曳山があり、歴代の名工が装飾を施した絢爛豪華な曳山は、普段は各地区にある土蔵に格納されています。そのうちの2基を常時公開しているのが曳山博物館。金工彫刻、木彫り、漆塗りなどの日本の伝統工芸を惜しみ無くつぎ込み、「動く美術館」とも呼ばれる、その粋を集めた曳山は見るものを圧倒します。

日本三大山車祭りとされる長浜の曳山祭りをテーマにした博物館。長浜黒壁スクエアの一角にある。

曳山を模した建物デザインに風情を感じる。

町のあちこちに、絢爛豪華な曳山を格納する蔵がある。

今年もまた、町の片隅で子ども歌舞伎の稽古が始まる。

実はこれらの曳山、祭りの際にはその上で子供達だけで演じられる「子ども歌舞伎」の舞台でもあるのです。江戸時代から続くそのかわいらしい歌舞伎は、今も昔も曳山祭りのハイライト。館内ではそんな子ども歌舞伎の映像も体感シアターで放映されています。
祭りが近付き、今年もまた、町の片隅で子ども歌舞伎の稽古も始まりました。長浜の人々は春が訪れようとしていることを実感し、湖北に舞う遅めの桜吹雪を心待ちにします。

曳山祭りでは江戸時代から続く「子ども歌舞伎」が有名。その舞台となるのが曳山だ。

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