ヒカリ・佐世保バーガー

米軍直伝の味は、佐世保バーガーの絶対値。

佐世保港にほど近く、米海軍基地のすぐ横に店を構えるヒカリ。この街のご当地グルメ・佐世保バーガーの代名詞的な人気店です。
休日ともなると他府県ナンバーも含めてたくさんの車が集まり、ちょっとしたイベントみたいに行列が出来ます。運が悪ければ数時間待ちまであるのだとか。でもそれでも食べたくなる魅力が、確かに伝わってくるハンバーガーでした。

開業は昭和26年、以来70年以上にわたって市民や米軍兵に親しまれてきた。佐世保バーガーの代名詞的な人気店。

はじまりは、米軍の兵士達が伝えたレシピ。

佐世保には終戦直後から米軍が駐留し、その兵士達がレシピを伝え、すなわち日本へハンバーガーが伝来したのはこの佐世保なんだそう。基地の周辺や街中にはたくさんのバーガーショップが並ぶようになり、それから佐世保流にアレンジが加えられ、例えば佐世保の郷土料理とまで言えるくらい、人々に親しまれてきました。それはマクドナルドが日本に進出するずっと前のこと。だから佐世保のハンバーガーはファストフードでもなんでもなく、しっかりとしたひとつの料理として味わえる個性と存在感を持っています。

戦後に駐留した米海軍からレシピが伝えられたそうで、今も基地のすぐ近くに本店を構えている。

佐世保バーガーの王道を行く、揺るぎない名店。

そんな中、ヒカリはまさに佐世保バーガーの王道を行く名店。大きなハンバーガーの看板が目印で、テイクアウトのみで営業しています。幸運にも15分ほどで手にすることができ、基地のフェンスにもたれた木陰で食べました。
やや薄めのバンズは柔らかく、ほのかに甘味を含んでパティを包んでいます。そのパティは粗挽きでジューシーで歯応え抜群。それらの合間を埋めるレタスやオニオン、トマトにベーコンやチーズ、玉子焼き。たっぷりの具材を甘味のあるマヨネーズとケチャップがまとめあげ、こんなに盛り沢山なのに不思議なくらいそれぞれの味が調和していて驚かされます。全体としてガッツリと濃い味なんですが、口の中に広がるのは素朴な味わい。その不思議な調和がやみつきになってしまいます。これはほんと、食べなきゃ分からない絶対的な旨さでした。

たっぷりの具材を甘味のあるマヨネーズとケチャップがまとめあげ、それぞれの味が見事に調和している。

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