伊万里焼
いまりやき □佐賀県伊万里市
秘窯の里・大川内山で産み出される、至宝の陶磁器。
田園風景の中の一本道をひたすら走ると、やがて水墨画を思わせる奇妙な形をした大きな屏風岩が現れます。それを見上げるくらいに近付いた時、そこが伊万里焼のふるさと、大川内山です。周辺で採れる良質な青磁原石を使った陶磁器の町として、古く江戸初期から栄えました。
その頃、この地域で作られた磁器は遠くヨーロッパまで伝えられ、伊万里の港がその積み出し港だったためそう呼ばれるようになった伊万里焼。特にその時代の、赤絵に豪華絢爛な金をほどこしたものは古伊万里と呼ばれ、その後のヨーロッパの陶磁器に大きな影響を与えたと言われます。今でも各地の宮殿や美術館にたくさんの古伊万里が残っています。
良質な青磁原石を使った陶磁器の町として、古く江戸初期から栄えた。
明治に入るまで、人の出入りは厳しく管理された町。
1675年、そんな高い技術を持つ職人や画工を一堂に集め、その技法が他に漏れないよう関所を設けて保護されたのが大川内山地区。明治に入るまで人の出入りは厳しく管理されたこの町は、まさに秘窯の里。古めかしい煉瓦造りの煙突が立ち並び、窯元の白壁の建物が歴史と趣を感じさせます。
町の入口に駐車場と案内所があり、そこからは歩いて散策します。通りから見る屏風岩は綺麗な円錐状に見えて、一目で記憶に残る象徴的な光景。細い路地の両脇には伊万里焼の窯元がずらりと並んでいます。そのそれぞれの売場の奥には工房があり、今日も伝統の陶芸が作り続けられていました。
技術を守るため人の出入りは厳しく管理されたという大川内山地区。独特の景観がある。
聳え立つ屏風岩がこの町のシンボル。
風情ある町並みが続く。
伊万里焼の風鈴が、涼しげに音を鳴らす。
折しも町では「風鈴まつり」が催されていて、それぞれの軒先で伊万里焼の風鈴が涼しげに音を鳴らせていました。ちょっとした風が吹くと、通りには清らかな水のように澄んだ音色が響き、心地の良い散歩道に仕立ててくれます。
通りにあったカフェでひと休みしました。静かな山里にて、伊万里焼で飲むコーヒーはどこかひと味違う感覚。ガラス窓の向こうから聞こえる小さな風鈴の音を聞きながら、ゆっくりと過ぎてゆく時間をくつろぎました。
伊万里焼の音色が響く「風鈴まつり」。
通りにあったカフェでひと休み。
上品な伊万里焼の器でいただく。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 伊万里焼 |
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所在地 | 佐賀県伊万里市大川内町 |
問い合わせ先 | 0955-23-7293 | 伊万里鍋島焼協同組合 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 敷地内無料駐車場 |
公式サイト | http://www.imari-ookawachiyama.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/伊万里焼 |
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LAST VISIT | 200707 |
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