震動の滝

山野を震わす轟音、九州最大級の名瀑。

震動の滝は鳴子川渓谷にある滝で、日本の滝百選にも選ばれている名瀑。滝は左右に分かれて流れ落ち、高さ83mの雄滝、高さ93mの雌滝という２本の大きな滝から成り立っています。
垂直の段崖を豊富な水量で一直線に落ちる雄滝は迫力満点で、滝の音があたりの山野を震わすほどなのでこの名が付いたんだとか。一方雌滝は岩肌を撫でるようにしとやかに流れ落ちる滝で、それぞれに個性的な滝が並ぶ様は壮観です。

流れ落ちる水量が多い滝で、周囲を震動させるほどということからこの名が付けられたという。

九重"夢"大吊橋から、滝の全貌を眺める。

また震動の滝は、2006年に開通した九重"夢"大吊橋を渡る際に遠景で見ることができます。なんでも雄滝の全貌を見られるのは、この橋上からだけなんだそうです。緑で覆われた景色の中に一筋の白い滝がくっきりと顔を出していて、ずいぶん遠くにあるのにここまでその轟音が聞こえて来そうなくらいリアルに、しっかりとその水量を湛えていました。

九重"夢"大吊橋から見た震動の滝。やや遠望となるが、豊富な水量なのがよくわかった。

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