横手山展望台
よこてやまてんぼうだい □長野県下高井郡山ノ内町
視界を埋め尽くす峰々、波打つ緑、絶景の雲海。
志賀高原を貫く国道292号線、通称・志賀草津道路の途中に、横手山展望台という展望スポットがあります。道沿いに大きめの駐車場とログハウス風の2階建ての建物があり、西側は崖となり笠ヶ岳を俯瞰する展望台、東側は道を挟んで横手山頂ヒュッテに向かうスカイレーターがあります。
標高2,307mの展望台から、志賀高原の雄大な眺めを楽しめる。遥か向こうには北アルプスの山並みも見える。
横手山山頂までアクセスする「横手山スカイペアリフト」。
ペアリフトまでは「横手山スカイレーター」で向かう。
志賀高原の峰々、森の起伏が果てしなく続く。
ここでご紹介したいのは西側の展望です。まずとにかく圧倒されるほどの絶景大パノラマなんです。この場所から望めるのは、まず目の前にとんがり帽子のような笠ヶ岳。笠ヶ岳は標高2076mの立派な山なんですが、それさえ眼下に見下ろすような感じです。
その向こうに果てしなく続くように志賀高原の峰々、森の起伏が一面に広がります。まるで緑色の大海原のような風景。その波間に見え隠れするように走る国道292号線の連続するヘアピンカーブも見物です。はるか眼下に米粒ほどに見える車が走る様子は、よくできたジオラマのようです。
屈強そうな山塊と、優美な高原の風景。その中を志賀草津道路のワインディングが駆け抜ける。
ペアリフトから見た笠ヶ岳方面の眺望。
夏のパノラマは爽快そのもの。
何もかもを巻き込んで、夕陽が世界を変える。
そして何といっても夕景。西に広がるパノラマの地平線に太陽が近付くにしたがって、息を飲むようなスペクタクルが展開されます。気温が下がるにつれて眼下には雲海が立ちこみ始め、幾多の峰の山頂がその中に浮かび上がります。そしてそれらの何もかもを巻き込んで、夕陽が世界を燃えるような色に変えてゆくのです。白かった雲海は橙に輝き出し、すぐそこにある笠ヶ岳のシルエットは深みを増してゆきます。その日のラストスパートとばかりに太陽が赤く輝き、自分にもオレンジ色の光が当たっているのが、目を閉じても感じられるようです。
志賀高原で見る夕陽はまさに絶景。雲海が広がることもあり、横手山展望台の醍醐味のひとつ。
どんな詩人でも表現できない、極上の景色。
やがて一日の最後の仕事を終えた太陽が地平線に潜ったあと、染み込むように空の上の方から徐々に群青色が降りてきます。まだ残る茜空と混じり合った色は、どんな詩人でも表現できないと思えるくらい、僕の想像を超えた色をしていました。
そろそろこの山の上では夏でも肌寒く、上着を一枚背負った後、もうしばらく旅情が溶けていく西の空を眺めたのでした。
静かになった日没後の空に、笠ヶ岳と志賀高原のシルエットがくっきりと浮かび上がる。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 横手山展望台 |
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所在地 | 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原横手山 |
問い合わせ先 | 0269-34-2600 | 横手山リフト |
休業日 | 11月4日〜5月上旬運休 |
料金 | スカイレーター・リフト片道510円、往復900円 |
駐車場 | 敷地内駐車場あり |
公式サイト | http://yokoteyama2307.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/横手山 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1117904-d3536759-Reviews-Mt_Yokote-Yamanouchi_machi_Shimotakai_gun_Nagano_Prefecture_Chubu.html |
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