野沢温泉・大湯

伝統の湯屋建築が見事な、無料の共同浴場。

冬はウィンタースポーツでも人気の野沢温泉。長野オリンピックではバイアスロンの会場ともなった野沢温泉スキー場の麓に広がる、古くからの温泉街です。
野沢温泉には無料で入浴することのできる共同浴場が13箇所もあり、基本的には地元の方々のための施設として、古くから町の社交場として親しまれてきました。もちろん観光客も無料で入ることができ、野沢温泉名物として人気です。そして大湯はその中で最も立派な浴場。野沢温泉のシンボルとしてその威容を誇っています。

趣のある外観が一際目を引く、野沢温泉随一の人気を誇る公共浴場。温泉街のシンボル。

木と硫黄の匂いに癒され、熱々の新鮮な湯に浸かる。

現在の大湯は2002年に建て替えられた比較的新しい共同浴場ですが、以前の大湯のイメージをそのままに、江戸時代からの伝統の湯屋建築を再現した素晴らしい外観です。
入浴は無料。木と硫黄の匂いが混じり合い、ふたつある浴槽から立ち昇る湯煙が高い天井へ集まってゆきます。浴室は木のぬくもりが感じられるとても趣きのある雰囲気です。
湯は透明の硫黄泉なのですが、かなり熱く、ちょっと頑張っても長湯はできませんでした。湯の花も混じる高温の湯は飲用にも向いているそうで、湯口の上にはコップが置いてあります。
また大湯の道を挟んだ向かいには足湯もあり、まだ出てこない相方を外で待つ冬でもほっこり。立派な大湯を見上げながら、旅情に浸る時間を過ごしました。

1994年にリニューアルされたが、建物や湯船ともに江戸時代から親しまれてきた雰囲気はそのままに保たれている。

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