しゃんしゃん祭り

夏の風物詩、鈴の音と花傘が舞う流麗な踊り。

毎年8月16日に行われる、鳥取の夏の風物詩、しゃんしゃん祭りは盛大なお祭りです。約3500人もの踊り子が市内を練り歩きます。
普段は静かな鳥取市内も、この日ばかりはたくさんの人々でごった返します。露店が所狭しと軒を連ね、ありとあらゆる祭り的な事物が街に溢れます。朝から街のあちらこちらでは連の面々が集い、披露する演舞の準備に余念がありません。

昭和40年に初めて開催され、以来50年以上毎年鳥取の夏を盛り上げる。「連」は今や90以上あり、毎年3000人の踊り手が通りを華やかに練り歩く。

優雅な花傘が、街全体に咲き誇る。

やがて街全体を震わすように花傘が乱舞します。隊列は綺麗に揃えられた、流麗な動きを披露しながら通りを進んでいきます。花傘に結いつけられた鈴が、しゃんしゃんと涼しげな音色を通りに響かせます。連ごとに趣向をこらした演舞は見ていて飽きず、次から次へと変化を見せる行列は壮観です。
夕闇を迎えても祭りは続き、どこからともなく飴細工や綿菓子の甘い香りが流れてきます。次々と目の前を通り過ぎ行く踊り子たち、沿道を埋めるたくさんの人波の熱気はまだまだ続き、いよいよ街全体のボルテージも上がり、山陰の夏は絶頂の賑わいを見せようとしていました。

花傘には鈴があしらわれていて、踊りの中で「しゃんしゃん」と鳴らされる。暑さを忘れるような涼しげな音が、街中に響く。

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