安並水車の里

水車が時間のネジを巻いている場所。

田園風景の真ん中に、マイペースにくるくると廻っている15基の水車が連なっています。実際には灌漑用には使われていないのですが、かつて土佐藩山内家の家老、野中兼山によって造られた水車群を復元したものです。
四万十川の支流、後川から引かれた水路脇に腰を下ろし、足をぶらぶらさせながら、水車の木軸が滑る音、水が動く音に耳を澄ませます。

江戸時代に4つの村の水田に水を送った、灌漑用の水車群。四万十川支流の美しい水を運んだ。現在では観光用として稼働している。

それぞれの場所に、それぞれの時間がある。

あたりは静かで、それらの音だけが心地よく響き、この場所では水車が時計のネジを巻いているようです。
周辺は公園として整備されていて、初夏には瑞々しいアジサイ、秋には淑やかなコスモスに彩られた風景が広がります。すべてがのんびり。それぞれの場所にそれぞれの時間があることを、水車が語っているようでした。

一直線に並ぶ水車は壮観。周辺に咲くアジサイやコスモスなど、季節ごとの花々との共演も美しい。

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