下灘駅
しもなだえき □愛媛県伊予市
ポスターの中の、青い世界に築かれた駅。
JRの青春18きっぷ。そのポスターにしばしば登場する駅があります。愛媛県の瀬戸内海沿いを走るJR予讃線の下灘駅。窓口業務は行われておらず付近の駅と同じように無人駅で、自由に出入りできる駅です。
僕が訪れたのは爆弾が爆発したように明るく輝く、真夏の太陽が照りつける暑い日です。誰もいない静かな駅前にバイクを停め、駅の入り口に立つと、その駅はすでに涼しげな空気で僕を迎えてくれます。小さなお堂のような、長い間使われ続けているような木造の駅舎に入ると、外の世界とこの駅独自の世界をつなぐトンネルのような感覚。日陰の駅舎の中から見ると、ホーム側の出口によって切り取られた情景は清々しい夏の海のポスターのようです。
JR予讃線の駅で、松山駅からは電車で1時間ほど。小さな駅舎も印象的な無人駅で、フォトジェニックな駅ホームと伊予灘の風景は撮影スポットとして絶大な人気。
夏空が染み込んだ碧海と、列車が来ない駅。
さあ、トンネルを抜けてみるとそこは完全に下灘ワールド。実は駅と海のあいだに国道が1本走ってるんですが、駅より低い位置にあるため、ホームから見えるのは海だけなのです。まさしく海の駅といったムードなんです。
強く照りつける8月の太陽。それをホームの銀傘の下でしのいでいると、いつしか海から心地良い風が襟元を駆け抜けていきます。涼しく穏やかな気持ちで、キラキラに輝く海を駅のホームから眺めることができるのです。
ここは駅だけど、いつまで待っても電車がこないような気がしてきます。西に海があるので、夕陽が映る海をそこで眺めることもできるでしょう。しばらくそのまま夏空が染み込んだ碧海を眺めて過ごし、下灘駅を出ましたが、ついに電車は1本も到着しなかったのでした。
下灘駅はかつて「日本一海に近い駅」と呼ばれ、ホームのすぐ横まで波が寄せていたそう。国道378号線が海側に出来たが、今でも海との一体感は抜群。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 下灘駅 |
---|---|
所在地 | 愛媛県伊予市双海町大久保 |
問い合わせ先 | 087-825-1626 | JR四国 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/下灘駅 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022359-d8707273-Reviews-Shimonada_Station-Iyo_Ehime_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 200508 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。