猿尾滝
さるおだき □兵庫県美方郡香美町






個性豊かな二段滝、但馬の名瀑。
関西と山陰を結ぶ主要な幹線である国道9号線からすぐのところにある、「日本の滝百選」の猿尾滝。駐車場からも歩いてわずか数分。その美しく特徴ある名瀑にもかかわらず、かなり容易なアクセスで訪れる観光客も多い滝です。天滝、霧ヶ滝とともに「但馬三名瀑」と称される猿尾滝を、蝉時雨の8月に訪ねました。

「日本の滝百選」の猿尾滝。国道9号線からすぐの場所にあり、容易なアクセスで訪れる観光客も多い。


スノボを再利用したベンチがあった。


駐車場からも歩いて数分のところにある。
テーブルのように平らな、下流の岩。
猿尾滝から流れ出した沢沿いを歩くと、川底が特徴的な岩であることが分かります。テーブルのように平らなのです。このあたりは太古の火山活動によってできた溶岩が由来の岩盤で、猿尾滝の独特の景観もそれによって生み出されています。沢の流れが緩やかな箇所には、小さな魚たちが気持ち良さげに泳いでいます。やがて滝に近づくにつれ、周囲の緑が鮮やかに、そして量も多くなってきます。猿尾滝からの水分や湿気が豊富なのでしょう。そんな小さな違いさえも、発見すると楽しいものです。

滝から流れる沢の底は、平らなテーブルのような特徴的な岩。太古の火山活動によってできた溶岩に由来するという。


沢沿いに建てられた「猿尾御滝社」。


瑞々しい緑に覆われている。


足元の草花にも潤いが感じられる。


クマが出ることもあるのだそう…。
全く趣きの異なる、二段の滝。
猿尾滝は2段に分かれて流れ落ちます。ただし単純に段差で分かれているだけでなく、それぞれの滝が全く趣きの異なる滝になっているのが特徴です。全体の高さは60mで、上段の39mと下段21mの2段に。
上段は硬い地層のため荒々しく削り取られた垂直の岩壁で、男性的な豪快さのある直瀑。下段は柔らかい地層のため流れる水自体が岩に細い溝を作った女性的で流麗な滝。ほんとに対照的な2つの滝で、それぞれに滝壺があります。また滝の様子が猿のしっぽに似ていることから猿尾滝という名前が付いたそうです。

猿尾滝は天滝・霧ヶ滝とともに「但馬三名瀑」と称される。全体の高さは60mで、2段に分かれて流れ落ちる。


下段は白糸のように女性的で流麗な滝。


下段の滝口。奥には上段の滝が見える。


沢沿いの道から分かれて上段へ向かう道がある。


上段と下段の中間にある平らな部分。
自然豊かで、四季折々の美しさ。
下段の滝壺へは比較的フラットに行けますが、上段の滝壺へは少し手前で分岐している坂道を上って近くまで行けます。間近まで行くと、ゴツゴツした岩肌で跳ねた水飛沫が舞っています。この岩壁には観音様、仏様、マリア像などに見立てた自然の造形が見られるそうですが、水量が多かったせいかよく分かりませんでした。でも近くには不動尊を祀る祠があり、神聖な雰囲気が印象的でした。西日が当たる時間帯には、上段の滝には美しい虹が見られることもあるそうです。
また猿尾滝の周囲にはブナなどの原生林で、豊かな自然に囲まれています。四季折々の美しさが感じられますし、特に夏には「猿尾滝まつり」が催され、滝の水を使ったそうめん流しが有名です。

上段は荒々しく削り取られた垂直の岩壁を流れ落ちる、高さ39mの直瀑。


ゴツゴツした岩肌で跳ねた水飛沫が舞う。


西日の時間帯には美しい虹が見えることもあるという。


滝が猿の尻尾に似ていることから名付いたそう。


ブナの原生林など、豊かな自然に囲まれている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 猿尾滝 |
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所在地 | 兵庫県美方郡香美町村岡区日影 |
問い合わせ先 | 0796-94-0123 | 香美町村岡観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1678859738873/index.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/猿尾滝 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121309-d1384583-Reviews-Saruodaki-Kami_cho_Mikata_gun_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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