番所庭園

ばんどこていえん　□和歌山県和歌山市

特異な地形に造られた、美しい庭園。

古くからの景勝地である和歌浦。その最北部にある番所庭園は、特徴的な自然の地形を巧みに利用した庭園です。海に突き出した細長い岬「番所の鼻」全体に庭園が設けられ、周囲は断崖絶壁。だからこそ唯一無二の景観で、訪れる者を魅了します。またロケーション的にも、雄大な海の絶景が1番の魅力。数々の映画やドラマのロケ地にもなっていて、人気のある観光スポットです。

細長く突き出した、テーブル状の岬。

初めて写真を見た時には、なんと特別な景観だと一瞬のうちにこの目で確かめたくなりました。細長く突き出したテーブル状の岬に鮮やかな芝生が絨毯のように広がり、周囲を青々とした木々が取り囲んでいます。海に向かって直線的に奥行きがあり、見たこともない、それだけで絶景と呼んでもいいほど。また周囲は高さ15mほどの断崖となっていて、まさに壮絶な景観です。
江戸時代、海の見張りとしてこの場所に紀州藩の番所が置かれたことから、この岬は「番所（ばんどこ）の鼻」と呼ばれるようになりました。見晴らしに優れているからこその役割であり、それが今も番所庭園の魅力となっているのです。

雑賀崎の名所でもある、大島と中ノ島。

庭園内は周遊路が設けられていますが、比較的自由に散策ができます。芝生と松が主で、水が流れ、随所にベンチが設けられています。いずれも丁寧に管理されていて、ほんとに気持ちの良い場所です。庭園というよりかは、公園というイメージ。芝生の上でのんびり長い時間を過ごすのもありです。先端に向かって左側には雑賀崎灯台を見上げ、右側には雑賀の浦を見渡します。そして正面が見ごたえ抜群。雑賀崎の名所でもある大島（男島）、中ノ島（女島）、双子島を手に取るように望むことができます。その向こうには雄大な海原が広がり、淡路島や四国を見ることもできます。

青と緑が織りなす、コントラスト。

素晴らしいのは、大自然に囲まれた中での「色」です。青く大きな空、紺碧の海の色に番所庭園の芝生と松という濃淡の緑が溶け込み、青と緑が織りなすコントラストが劇的な美しさです。
また園内の周遊路などには、廃線となった和歌山市電の軌道の敷石が使われています。1971年まで和歌山市中心部から和歌浦を結んでいた市民と観光客の足が、こんな形で利用され続けているのは素晴らしいことだと思います。

断崖絶壁を降りて、岩場まで行くことも。

また番所庭園からは脇の石段を降りて、下の岩場まで降りていくこともできます。上から見下ろすと、岩場では磯釣りをしている方がいました。チヌが釣れる絶好のポイントなんだそうです。さらに番所庭園内にはバーベキューコーナーまであります。絶景を眺めながら楽しめるなんて、なんという贅沢。
ということで全ての面において、想像のひとつ上を行く番所庭園。個人的には和歌浦周辺では最もおすすめのスポットです。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	番所庭園
所在地	和歌山県和歌山市雑賀崎番所ノ鼻
問い合わせ先	073-444-6533 ｜番所庭園
休業日	年中無休(但し、荒天時･年末年始は臨時休園)
料金	大人600円、小人300円
駐車場	有料駐車場
公式サイト	http://www.banndoko.com/
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/番所庭園
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298204-d7115616-Reviews-Bandoko_Garden-Wakayama_Wakayama_Prefecture_Kinki.html
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