岩崎本舗・長崎角煮まんじゅう

街中で気軽に、長崎名物を。

長崎は鎖国の時代にも唯一海外交易が続いた地であり、その歴史から食のバラエティも豊か。その代表的なものとして卓袱料理、つまり和食と洋食と中華料理が同時に出てくること。和華蘭（わからん）料理とも言われ、国際都市長崎を分かりやすく表す郷土料理です。その中の「東坡肉（トンポーロー）」を用いて発祥したのが、長崎角煮まんじゅうです。東坡肉は分かりやすく言えば豚の角煮。これを割包（肉まんの皮のような生地）で挟んだ、長崎発祥の料理です。

長崎のあちらこちらで、岩崎本舗。

有名なのは「岩崎本舗」や「角煮家こじま」など数店舗あります。今回はその中でも最も路面店で見かけた、岩崎本舗の角煮まんじゅうをいただきました。観光通の角地とか、長崎新地中華街の向かいとか、とにかく良い立地で出店しています。角煮まんじゅう発祥の店とも言われている名店です。また食べやすいサイズで食べ歩きもできますし、冷凍商品もあるためお土産としても大人気です。15年ほど前にも岩崎本舗の角煮まんじゅうを食べた記憶があるのですが写真に収めておらず、あらためてじっくり味わいました。

噛めば噛むほどに、美味しさが滲み出す。

岩崎本舗の長崎角煮まんじゅう、誰もが大好きな豚の角煮は味わい深く、濃すぎない味付け。ホロホロと口の中でほどけてゆき、同時に旨味が広がる仕上がりです。それを包む皮の部分もふわふわに柔らかく、ほんのり甘みを感じます。それに角煮と皮が絶妙に計算された厚みになっていて、食べやすさと味のバランスがよく考えられていると感じました。口の中でブレンドされたら、あとは旨味と香りをただただ楽しみます。噛めば噛むほどに美味しさが湧き出してきます。ひとつひとつはそれほど大きくないので、1個じゃ物足りないかもしれません。とにかく手軽なので、また次の長崎訪問の時も空いた時間を見つけては街角で食べてしまいそうです。

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