諏訪神社
すわじんじゃ □長崎県長崎市
長崎くんちで有名な、地域の総氏神。
その日は長崎市内を9時に出発しなければならなかったので、どうしても行きたかった諏訪神社には朝の7時に訪れました。初夏の朝日をいっぱいに浴びる境内は清々しく、そして1日をリスタートしたばかりの初々しい明るさに満ちていました。長い石段を上って大門の手前にある大きなクスノキが、まるで光のシャワーを浴びてまさに今この瞬間に枝葉を伸ばしているかのように見えます。新しい1日が始まったのです。
5つの鳥居をくぐりながら、193段の石段を上る。
諏訪神社は鎮西大社とも言われ、また地元では「お諏訪さん」と呼び親しまれています。1625年に創建された神社で、長崎市街地の北東、玉園山の山腹に鎮座します。市電の駅を降りてすぐ、大きな石の鳥居から長い石段が始まります。ひとつめの鳥居には「鎮西大社」の文字が。全部で5つの鳥居をくぐりながら、193段をゆっくり上ります。上り切ったところに大門があり、諏訪神社の境内となります。山の斜面にあるため境内の中でもまだ段差があり、拝殿、本殿はさらに上にあります。拝殿前の石段の左には大きな神馬像が、右側にはさざれ石が安置されています。拝殿は比較的新しく見えます。1869年に再建されたものをさらに改修しているそうです。本殿は拝殿の裏手の、さらに斜面の上にあり、拝殿と本殿をつなぐ階段状の渡り廊下の下をくぐることができます。
境内に点在する、独創的な狛犬たち。
拝殿の周りにも境内のあちらこちらにも、諏訪神社には様々な狛犬が点在していることも特徴です。「カッパ狛犬」「願掛け狛犬」など、独創的な狛犬たち。また拝殿裏には「こま犬の井戸」というものも。それぞれにご利益があり、参拝者も絶えません。また節末社もいくつかあり、なかなか見ごたえのある境内。大門横には「神輿庫」があり、諏訪神社の3つの神輿が展示されています。
そしてなんといっても、諏訪神社は長崎くんちを例祭として執り行っていることで有名です。博多おくんち、唐津くんちとともに日本3大くんちとして知られ、毎年10月に開催されます。大門前に舞台が作られ、石段とその左右は壮大な観覧席となります。日本文化と異国情緒が入り混じった祭りはまさに長崎ならでは。1634年から380年以上続く伝統行事で、街は割れんばかりに盛り上がります。
海の街であると同時に、山の街でもある。
でも5月の早朝、諏訪神社はとても静か。麓の町から路面電車の音が聞こえてくるくらいです。もう少し諏訪神社でゆっくりしたかったのですが、出発までに欲張ってもう1スポット、最後に崇福寺を観光するために石段を降りることにしました。諏訪神社は高台にあります。来る時には気づかなかった景色があります。向こう側には山塊があり、へばりつくように住宅街が広がっています。長崎は海の街であると同時に、山の街でもあるのです。そこに逆光で降り注ぐ朝日が、また特別な風景を作り出していました。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 諏訪神社 |
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所在地 | 長崎県長崎市上西山町18-15 |
問い合わせ先 | 095-824-0445 | 鎮西大社 諏訪神社 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.osuwasan.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/鎮西大社諏訪神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298568-d324028-Reviews-Suwa_Shrine-Nagasaki_Nagasaki_Prefecture_Kyushu.html |
LAST VISIT | 202206 |
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