松翁軒・長崎カステラ
しょうおうけん・ながさきかすてら □長崎県長崎市
1681年創業、世界に名を馳せた長崎カステラの盟主。
ゴトゴトと路面電車が走る公会堂前通り、レンガ造りの外観、眼鏡橋も近く、風情ある長崎の町並みが感じられる魚の町にある長崎カステラの老舗・松翁軒。創業は1681年という伝統ある名店です。2階は「セヴィリヤ」という名の喫茶店となっていて、異国情緒溢れるモダンな店内で、出来立てのカステラを楽しむこともできます。
カステラは元々、16世紀に長崎が開港して間もなくの頃、スペインにあったカスティラ王国という国のパンが伝わったのが始まりと言われています。それに水飴やザラメといった材料を加え、独自の製法で作られたのが現在のカステラとなったそうです。その後、鎖国となっても日本で唯一、海外との交易が行われた長崎港。当時は貴重な白砂糖も多く輸入され長崎には豊富にあったといい、それを使った甘い菓子作りが盛んな町でした。
創業は1681年という老舗。スペインにあったカスティラ王国という国のパンが伝わったのが始まりと言われる。
熟練の職人が、伝統の製法で作る。
日本のカステラの歴史を作る役目の一端を担ってきた松翁軒。自慢のカステラは今も熟練の職人が伝統の製法で作っていて、先代から脈々と受け継がれた歴史もたっぷり詰まった味を楽しめます。ふんわり、しっとりとした生地は上品な甘さで、特徴ある底のザラメはさすが長崎カステラ。わざと底に敷いたものではなく、ザラメを生地に練り込んで焼く時に、一部が沈んで残るためだそうです。
それと松翁軒の名物、チョコラーテ。カステラにチョコレートを練り込んだもので、濃厚な甘さと香ばしいカカオの香りがたまりません。まだまだチョコレートが貴重だった明治時代に作られたメニューで、新しい物好きでハイカラな長崎の人々に広く人気を博したそうです。また銘茶で知られる宇治茶の、玉露と煎茶を石臼で丁寧に挽き、生地に混ぜた「抹茶カステラ」もおすすめのメニュー。
2階には「セヴィリヤ」という名の喫茶店があり、異国情緒溢れるモダンな店内で出来立てのカステラを楽しむことができる。
20世紀初頭の万博でも、海外で絶賛されたカステラ。
どのカステラも、素材や製法にこだわって作られ、職人の丁寧さや誠実さ、そして誇りが伝わってくるようなカステラです。松翁軒のカステラは1900年のパリ万博、1904年のセントルイス万博にも出品され、長崎カステラとして欧米で絶賛されたそうです。江戸時代に始まる、そういった海外との交流があったからこそ、松翁軒の長崎カステラは昔と変わらない味を楽しませてくれるのです。
本店は公会堂前通りに面して、長崎市役所の隣にある。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 松翁軒・長崎カステラ |
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所在地 | 長崎県長崎市魚の町3-19 |
問い合わせ先 | 095-822-0410 | 松翁軒 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.shooken.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/松翁軒 |
食べログ | http://r.tabelog.com/nagasaki/A4201/A420101/42000209/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298568-d1188760-Reviews-Shooken-Nagasaki_Nagasaki_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
LAST VISIT | 200707 |
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