施福寺
せふくじ □大阪府和泉市






951の石段を登る、札所屈指の難所。
施福寺は西国三十三所第4番札所。大阪府南部の槇尾山という山の中腹、標高470mほどの場所にあります。創建は6世紀と言われ、大変歴史のあるお寺です。そして西国三十三所の札所の中でも、最も過酷な山登りが待っているお寺でもあります。ということで、覚悟を持って参拝することにしました。

麓の駐車場からは距離にして約1km、高低差は約200mの石段が有名。石段の数を数えながら上ると、なんと951段もあった。


1603年に豊臣秀頼により再建の「仁王門」。


仁王門には400年を超える時間が刻まれている。
石段の見本市みたいな、多種多様な石段。
石段の数を数えながら上りましたが、なんと951段。麓の駐車場からは距離にして約1km、高低差は約200m。30分ほど、時には息を切らせながら歩きます。歩きはじめは舗装された坂道で、途中にある仁王門を越えたあたりからはひたすら石段になります。この石段がいつ作られたのかは分かりませんが、長い年月を経てずれたり崩れかかったりした箇所もあります。石段の作り方もいろいろで、さながら石段の見本市みたいな感じもします。でも全般的に登りづらく、ほぼ登山です。最後に綺麗に整備された石段を登ったところに、施福寺の本堂があります。

西国三十三所の札所の中でも、最も過酷な参道と言われている。麓からは30〜40分程度の登山となる。


最初はなだらかな坂道から始まる。


仁王門を抜けると石段が延々と続く。


年代によるのか、石段の造り方もさまざま。


参道途中から見えた大阪湾の眺望。
雄大な金剛山を見渡せる、境内の展望台。
山腹の一部の平らな場所に開かれたこともあり、境内は狭いです。本堂の他には小さなお堂がひとつ。実は本堂の裏手にはまたいくつかのお堂もあるようですが、奥まで管理されておらず入れないようになっていました。
やや色づき始めた秋の境内で昼食を取ったら、奥に展望台があることに気がつきました。ここからの眺めがよろしく、少し曇りがちな天気ではありましたが雄大な金剛山が見晴らせました。またすぐ近くの山には、杉に覆われた山の頂に特徴的な茶色の草原があります。これは実はまた別の機会に訪ねたいと思っていた岩湧山のススキの草原なのでした。

ようやくたどり着いた標高470m付近にある境内からは、雄大な金剛山地も見晴らせた。


空海の髪を祀るという「弘法大師御髪堂」。


11月の境内は紅葉も美しかった。


古くからの街道も残っている。


仁王門に奉納された無数のわらじ守。
3,000人もの僧侶を抱える、大寺院だったという。
施福寺はとても静かなお寺です。控えめな人が控えめな席で誰とも話さずにじっとしているような。もちろんそれが、施福寺の素敵なところです。その昔、最盛期には3,000人もの僧侶を抱える大寺院だったそうです。今立っている場所にいる限り想像に難しい光景ですが、そんな面影を探しながら山を降りました。もちろん、そんな繁栄の影は、どこにもありませんでした。

最盛期には3,000人もの僧侶を抱える大寺院だったが、今は数えるほどの堂宇が残るのみ。写真は江戸末期に再建の本堂。


本堂よりさらに高いところにある「槇尾明神」。


西国三十三所の御朱印。


時を超え静かに佇むお地蔵さま。


石段の参道途中にある地蔵群。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 施福寺 |
---|---|
所在地 | 大阪府和泉市槇尾山町136 |
問い合わせ先 | 0725-92-2332 | 施福寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/施福寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023525-d1407175-Reviews-Mt_Makio_Sefukuji_Temple-Izumi_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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