六角堂
ろっかくどう □京都府京都市
都会の喧騒忘れる、六角形の至宝。
四条烏丸界隈はショップやレストランはもちろん、ビジネスの中心地でもあり、京都の中でも最も人通りの多いエリアです。大きなビルが林立し、昔ながらの京町家も多くはないゾーン。せんなビルの森の中に、ポツンと昔から取り残されたように小さな境内があるのは、頂法寺。これだとピンとこない方も多いかもしれませんが、一般的には六角堂と呼ばれているお寺です。
六角堂は西国三十三所の第18番に数えられ、創建は10世紀と伝わる古寺です。ぐるり周囲をビルに囲まれていて、その歴史を考えたら、絵本「ちいさなおうち」を思い出しました。でも六角堂は引っ越さずに、もう何百年もこの場所にあり続けています。
正式には「頂法寺」といい、創建は10世紀と伝わる古刹。京都繁華街のど真ん中で、ビルに囲まれて佇む。
六角通に面して建つ山門。
山門には多数の千社札が貼られていた。
こぢんまりとした境内に、魅力が詰まる。
小さな山門をくぐると、すぐそこに本堂があります。名前の通り、綺麗な六角形をしたお堂です。横から見るとなかなか分かりにくいですが、空撮などで見たら一目瞭然。そして立派な二重屋根がとても印象的。どっしりとしたイメージで、周りの新しいビルとは対照的に、黒褐色で重厚で、揺るぎない歴史を感じさせてくれます。
境内は狭いですが、本堂の他にもいくつかのお堂、それに聖徳太子沐浴の伝説にちなむ池や、京都の中心であると言われる「へそ石」などがあります。また随所に古木があり、季節は夏、足元の石畳に緑色の陽だまりを作っています。このこぢんまりとした境内に、見どころがギュッと詰まっています。
六角堂のこぢんまりとした境内に、見どころがギュッと詰まっている。
六角堂内に吊るされた大きな提灯。
六角堂の壁に並んだ「鳩みくじ」。
「六角さん」と呼ばれる、庶民の寺。
昔から庶民の寺として親しまれ、地元では「六角さん」と呼ばれます。すぐ外に広がる街の喧騒から、一歩入っただけで、落ち着ける静かな境内。たくさんの鳩も人間と同じように、六角さんの親しみのある空間で寛いでいます。昔から、きっとこの場所が与えてくれるものは変わらないのでしょう。300年前か、500年前がどんな街だったかは分からないですが、この境内が果たしてきた役割は、きっと変わっていないのだろうと思いました。
昔から庶民の寺として親しまれ、地元では「六角さん」と呼ばれる。美しい六角形のお堂は一見の価値あり。
境内には池があり、白鳥もいる。
西国三十三所第18番の御朱印。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 六角堂 |
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所在地 | 京都府京都市中京区堂之前町248 |
問い合わせ先 | 075-221-2686 | 紫雲山頂法寺(六角堂) |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/六角堂 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d9582851-Reviews-Rokkakudo-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
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