大江ノ郷自然牧場ココガーデン

「天美卵」から生まれる、至福のパンケーキ。

昼間に訪れた時には想像以上の行列で、一日限定数量のたまごかけご飯は諦めつつも引き返し、夕方になって再度訪ねました。山々にぐるりを囲まれた店、夏の夕暮れを告げるヒグラシの声が涼しげに迎えてくれます。火照った体と頭には、カナカナの歌は風鈴のように清々しさをもたらしてくれます。それでも3組ほど待ちましたが、ヒグラシと一緒に待つことで幾らか待ち時間も短く感じます。
大江ノ郷自然牧場 ココガーデンは2008年にオープンしたスイーツカフェで、当初から大好評のパンケーキが名物のお店です。自社の養鶏場で採れる新鮮な卵を使い、添加物などは一切使用しないオーガニックなメニューが並びます。

里山ののどかな風景に佇む「大江ノ郷自然牧場ココガーデン」。2008年にオープンした。

店の周囲はのんびりした時間が流れている。

大きなカーテンウォールで明るい店内。

仲間と一緒に、自然の恵みをたくさん受けて育つ。

「天美卵」と銘打たれた卵は、ゲージではなく平地に放し飼いされた鶏たちから産まれます。八頭の静かな山間で、緑の風、太陽の光、仲間と一緒に自然の恵みをたくさん受けて育った大江ノ郷自然牧場の鶏たち。とにかく美味しい玉子を余すところなく食べてもらいたいという思いから、ココガーデンのすべてのメニューにはこの天美卵が使われています。
その代表格が定番メニューとして大人気のパンケーキ。注文を受けてから焼くため20分ほど待つんですが、天井まである大きなカーテンウォールから外の緑を眺めていればすぐに時間が過ぎます。運ばれてきたのは結構な厚みのある2枚重ねのパンケーキ。テーブルに置かれた瓶入りのメープルシロップ（シロップ好きにはたまりません！）をかけていただきます。

平地に放し飼いされた鶏たちから産まれた、「天美卵」と銘打たれた卵を使用したスイーツが有名。

中でも名物は柔らかく芳醇な「パンケーキ」。

テーブルにあるメイプルシロップでいただく。

パンケーキは、柔らかさが衝撃的。

ココガーデンのパンケーキ、柔らかさが衝撃的。普通のパンケーキとプリンとの中間のような感じというか、ふわふわの柔らかさとしっとり感が合わさって、今まで食べたことのないような独特の食感です。それに驚いているとすぐに玉子の風味がフワッと口の中に広がり、控えめな甘さとの融合がこれまた衝撃的なのです。トッピングのフルーツやアイスも
とてもフレッシュな感じ。主役のパンケーキを絶妙に引き立たせます。街からは遠く離れた山間にあるお店ですが、まさにこの場所だからこそ実現する特別なパンケーキでした。
ちなみにお店の横には小さな囲いがあって、そこにココちゃんという山羊がいます。呼べば寄ってくるようなとても人懐っこい子です。珠玉のパンケーキを満喫したあと、さっきよりも増えたヒグラシの鳴き声、愛くるしいヤギと過ごす夏の夕暮れ。たくさんある中のさりげないひとつの夏の夕暮れでしたが、今も忘れない不思議な旅のワンシーンでした。

こちらは「木苺のパンケーキ」。パンケーキの甘さと甘酸っぱい木苺ソースのバランスが絶品。

屋外のデッキにはテラス席もある。

敷地内には可愛らしいヤギも。

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