五郎八・馬刺
いろは・ばさし □熊本県熊本市
いろはの世界で、熊本の馬刺を知る。
熊本を代表するグルメのひとつ、馬刺。古くから食用として親しまれ、熊本の郷土料理として知られて久しい名物です。その有名店のひとつが、五郎八。これで「いろは」と読むのですが、風情ある路面電車で市内から20分ほど、水前寺公園電停を降りてすぐのところに店があります。
実は個人的に、別に熊本の名物だということを抜きにしても、かなり惚れ込んでしまったお店です。とにかく全てが美味。いくら遠くても何度も行きたい店。熊本通の知人が進めてくれたのですが、なるほど納得の名店です。
外観の佇まいは地元の大衆食堂。看板にはチャンポン、ラーメン、炉端の文字まであり、色々なメニューがあるんですが、皆お目当てはやっぱり馬刺。中に入るとその広さに驚きます。そこに繰り広げられるのは、わいわいがやがや、映画で見る昭和期の活気あふれた居酒屋みたいな雰囲気。そんな雰囲気からして、さっそく五郎八の世界にぐっと引き込まれます。
五郎八と書いて「いろは」と読む、熊本名物・馬刺しの超人気店。写真はおすすめの「馬ホルモン」。
馬刺、馬レバ刺し、馬ホルモンが人気御三家。
五郎八では馬刺、馬レバ刺し、馬ホルモンが人気御三家。生ビールとともに注文し、高まる期待とともに一口二口飲むと、ポンポンポンと、小気味いいテンポで次々と料理が出てきます。
まずは馬刺。皿に丸く並べられているのは、霜降りで鮮やかな紅色の肉。これを生醤油につけていただきます。柔らかな食感から、やがて甘みがじわっと染み出してきます。まったく臭みなんてなく、澄みきったクリアな味。新鮮でジューシーな馬肉で、噛むほどに旨味があふれ出します。喉ごしもよく、スルっと胃に入っていく感じ。馬刺をいただくことはそう多くありませんでしたが、今までになかった感動があります。普段食べる鰹のタタキが高知では全く別物に感じられたように、熊本の馬刺もまた、ここでしか味わえないもののように感じます。
馬レバ刺しは新鮮でシャキシャキした食感。後味が意外なほどサッパリしていてる。
特に「馬ホルモン」は箸が止まらない一品。
噛むほどに旨味があふれ出す新鮮な馬刺。
箸が止まらない、絶品の馬ホルモン。
それから馬レバ刺し。濃厚で艶やかな色が食欲をそそります。柔らかな中に潜むシャキシャキした食感が特徴。噛むとコクとレバ刺し特有の風味が弾けるんですが、後味が意外なほどサッパリしていて、口に残らずスッと抜けていく感じです。
そして個人的には最もハマったのが馬ホルモン。出された時は鉄皿の上でじゅうじゅうと音を立てながら、KOされるようなほど香ばしい湯気をくゆらせています。臭みは若干あるものの、ニンニクが効いた醤油ダレの味付けで逆に臭みさえ癖になる、そんな逸品です。酒の肴には最強。白飯のアテにも最強。肉厚でぷりぷりとした食感、コラーゲンたっぷりの脂身からは噛むほどに広がる甘みと旨味。箸が止まらない、とはまさにこの馬ホルモンのことで、ただひたすらに食べ続けてしまいました。
映画で見る昭和期の活気あふれた居酒屋みたいな雰囲気で、絶品の馬肉を堪能する。
昔ながらの元気と愛想良さも、愛される理由。
そして侮れないのが、地味だけど¥350のモヤシ炒め。これも鉄皿にてんこ盛りで出されるんですが、絶妙な風味の醤油ダレで味付けされて、かなりの絶品。こしょうをたっぷりかけて、馬ホルモンと一緒に。そのフュージョンもまた、たまらない旨さ。聞いてみると、やはりモヤシ炒めも密かな名物なのだとか。なるほど再び箸が止まらず、おかわりを注文です。
五郎八では他にもたくさんのメニューがあり、豚骨がベースの八宝菜など、隠れた名物料理がいくつもあります。そしてどれもが手頃な値段。さらにサービスも満点。昔ながらの元気と愛想良さも、五郎八がここまで愛される理由です。さすがに予約がなければ入れないくらいの人気。次また訪れるのが楽しみで待ちきれないくらい、記憶に刻み込まれたお店でした。
五郎八では他にも豚骨がベースの八宝菜など、隠れた名物料理がいくつもある。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 五郎八・馬刺 |
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所在地 | 熊本県熊本市中央区水前寺公園4-21 |
問い合わせ先 | 096-382-6336 | 五郎八 |
休業日 | 毎週日曜日 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | http://tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43001230/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298213-d6924979-Reviews-Iroha-Kumamoto_Kumamoto_Prefecture_Kyushu.html |
LAST VISIT | 201312 |
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